宮古島市議会 > 2021-09-21 >
09月21日-07号

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  1. 宮古島市議会 2021-09-21
    09月21日-07号


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    令和 3年  9月 定例会(第7回)          令和3年第7回宮古島市議会定例会(9月)議事日程第7号                           令和3年9月21日(火)午前10時開議 日程第 1  一般質問 ◎会議に付した事件    議事日程に同じ            令和3年第7回宮古島市議会定例会(9月)会議録 令和3年9月21日(火)                                     (開議=午前10時00分) ◎出席議員(24名)                          (散会=午後3時45分)┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓┃ 議   長(10番)  山 里 雅 彦 君  議   員(13番)  前 里 光 健 君 ┃┃ 副 議 長(12〃)  高 吉 幸 光 〃    〃  (14〃)  下 地 信 広 〃 ┃┃ 議   員(1 〃)  下 地   茜 〃    〃  (15〃)  砂 川 辰 夫 〃 ┃┃   〃  (2 〃)  仲 里 タカ子 〃    〃  (16〃)  我如古 三 雄 〃 ┃┃   〃  (3 〃)  島 尻   誠 〃    〃  (17〃)  下 地 勇 徳 〃 ┃┃   〃  (4 〃)  友 利 光 徳 〃    〃  (18〃)  粟 国 恒 広 〃 ┃┃   〃  (5 〃)  狩 俣 勝 紀 〃    〃  (19〃)  上 地 廣 敏 〃 ┃┃   〃  (6 〃)  新 里   匠 〃    〃  (20〃)  平 良 敏 夫 〃 ┃┃   〃  (7 〃)  平   百合香 〃    〃  (21〃)  佐久本 洋 介 〃 ┃┃   〃  (8 〃)  平 良 和 彦 〃    〃  (22〃)  棚 原 芳 樹 〃 ┃┃   〃  (9 〃)  上 里   樹 〃    〃  (23〃)  濱 元 雅 浩 〃 ┃┃   〃  (11〃)  狩 俣 政 作 〃    〃  (24〃)  眞榮城 徳 彦 〃 ┃┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ◎欠席議員(0名) ◎説 明 員┏━━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━┓┃ 市       長 │ 座喜味 一 幸 君 │ 上 下 水 道 部 長 │ 兼 島 方 昭 君┃┃ 副   市   長 │ 伊 川 秀 樹 〃 │ 会 計 管 理 者 │ 與那覇 勝 重 〃┃┃ 企 画 政 策 部 長 │ 垣 花 和 彦 〃 │ 消   防   長 │ 羽 地   淳 〃┃┃ 総  務 部  長 │ 宮 国 泰 誠 〃 │ 企 画 調 整 課 長 │ 石 川 博 幸 〃┃┃ 福  祉 部  長 │ 下 地 律 子 〃 │ 総  務 課  長 │ 砂 川   勤 〃┃┃ 生 活 環 境 部 長 │ 友 利   克 〃 │ 財  政 課  長 │ 国 仲 英 樹 〃┃┃ 観 光 商 工 部 長 │ 上 地 成 人 〃 │ 教   育   長 │ 大 城 裕 子 〃┃┃ 産 業 振 興 局 長 │ 宮 國 範 夫 〃 │ 教  育 部  長 │ 上 地 昭 人 〃┃┃ 建  設 部  長 │ 大 嶺 弘 明 〃 │ 生 涯 学 習 部 長 │ 楚 南 幸 哉 〃┃┃ 農 林 水 産 部 長 │ 平 良 恵 栄 〃 │           │          ┃┗━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━┛ ◎議会事務局職員出席者  事  務 局  長  友 利 毅 彦 君   次  長 補  佐  砂 川 晃 徳 君  次       長  与那覇 弘 樹 〃   議  事 係  長  川 満 里 美 〃 ○議長(山里雅彦君)   これより本日の会議を開きます。                                     (開議=午前10時00分)  本日の出席議員は24名で、全員出席であります。  本日の日程は、お手元にお配りした議事日程第7号のとおりであります。  この際、日程第1、一般質問について、先日に引き続き質問を行います。  本日は平良敏夫君からであります。  これより順次質問の発言を許します。 ◆平良敏夫君   自由民主党、平良敏夫です。一般質問をする前に、当局に対する苦言を呈してからスタートしたいと思います。今定例会で追加議案が提案されましたが、提案時期が一般質問通告締切り後で、いかがなものかと考えています。提案後には質疑もありますが、制限もあり、一般質問のように突っ込んだ議論はできません。見方によっては、意図的に行ったかと疑われても仕方がない、そういう提案の仕方はやめたほうがいいと意見して質問に移ります。  まず、1番です。新型コロナ対策ということですけど、1番は割愛します。  2番の、現在宮古島市でのコロナ感染状況は厳しい状況にありますが、市はどのように終息させようと考えているのか教えてください。  次、コロナワクチン接種についてですけど、このほうも1番と2番は割愛させていただきます。  3番の接種率を伸ばす啓蒙についてですけど、新型コロナを終息させるためには、集団免疫が必要とされていますが、ワクチン接種率を上げることが必要となります。接種率を伸ばす啓蒙等が必要となってきますが、市はどのように取り組んでいるのか教えてください。  発生時の新型コロナウイルスに置き換わり、今感染力の強い重症化しやすいデルタ株が流行の兆しということです。初期の新型コロナの集団免疫は70%とされているが、デルタ株の場合、90%を超えるのではないかとしています。第6波も視野に入れて、ますます接種率を伸ばさなければならないと考えますが、市の見解はいかがですか。また、3回目の接種等も考えていらっしゃるのでしょうか。よろしくお願いします。  次、3番目で、し尿処理についてですけど、1番は割愛します。  2番、当初予算の3億8,000万円の執行について説明してくださいということで、現在宙に浮いた状態の3億8,000万円ですが、減額補正するのか、不用額とするのか、または執行するのか、そういうことです。荷川取見直し案にスライドもあり得るのかということですので、どうか説明よろしくお願いしたいと思います。  3番、9月の補正予算、し尿処理費2,700万円について説明してください。聞きたいのは1点でありまして、荷川取見直し案基本検討調査業務の委託料としていますけど、その原資は一般財源となっています。国、防衛省の予算はつけられなかったのか、交渉はしたのか説明してください。これからこの問題では、防衛省との折衝が大切となってきますが、なぜ手始めにやらなかったのかということであります。  次、4番、廃タイヤについてであります。自動車の廃タイヤについて、那覇までの輸送費補助はできないかお尋ねいたします。  それと2番、タイヤの処理で高温、高圧で油化する装置があり、そのプラントを上野千代田で建設する準備をしている企業があります。建設工事の申請を県に出していますが、なかなか許可が出なくて、計画が前に進まないようです。このことを宮古島市は把握しているかということであります。ご答弁ください。  次、5番、地下水についてであります。1番、地下水保全対策、水量、安全性についてですけど、安全性の問題ですが、圃場での行き過ぎた農薬散布が問題になりますけど、古いタイプのですね、浸透型浄化槽も地下水を汚す原因と考えていますが、いかがですかということであります。し尿汚染を止めるには、下水道を整備して、各家庭からの引込みを促進するしかないと思うが、引込みのネックとなっているのが高額な工事費です。下水道整備を促進して、地下水を守るためにも、市の補助が必要と考えていますが、いかがでしょうか。  また、宮古島市には幾つかの大きな雨水路がありますが、現在雨水路はコンクリートで固められていて、降った雨は直接海に流れ込んでいます。この雨水路の底面を石敷きにして、雨水を地下に浸透させることが、海も汚さず、地下水として還元することができます。雨水路は石敷きにして2面張りとするべきと考えるが、当局の見解をお聞かせください。  次、6番、市総合体育館についてであります。1番、建て替え、修繕の判断基準、時期について教えてください。  2番は、割愛させていただきます。  3番、建て替えと判断した場合ですね、ぜひ屋内温水市民プールを併設すべきだと考えますが、いかがですか。現在教育委員会は、小中学校にはプールは設置しないとしていて、宮古島市の全小中学生が使えるプール建設の構想を描いているように思いますが、その点からも温水屋内プールの設置は急がれると思いますが、いかがでしょうか。教育長の考えをぜひお聞かせください。  次、7番です。西里通りの下水道整備について、現在の状況はどうなっているか教えてください。  2番、工事の予定、着工はどうなっているのか説明してください。  次、8番、入島税、環境税の徴収についてですけど、観光客から島の環境保全を目的とする法定外目的税として入島税を徴収すべきと考えます。1人500円を徴収すると、観光客100万人だと5億円の収入となり、島の環境保全、例えば海岸の清掃だったり観光地の保全、道路の清掃、植栽ますに花等を植える、また花いっぱいの島にするなどなどの財源になります。観光客に聞くと、島のきれいな自然を守るためにはぜひやってくださいと賛同してくれる方がたくさんいらっしゃいます。私は前々から言っていますけど、市はこの入島税についてどう考えるか、ぜひお答えよろしくお願いします。  次、9番、観光客の受入れについてであります。1、観光客の適正な受入れについて、市はどう考えているか。近年観光客の増加が著しく、去年から今年にかけてはコロナ禍で低迷していますが、一昨年は年間入域観光客数は114万人となり、このまま伸び続けると200万人も達成できる勢いであります。そのとき問題になるのがオーバーツーリズムで、そのような多くの観光客を受け入れていいのかということになります。市の考えている適正な観光客数とは何名ほどか、見解を示していただきたいと思います。  次に、シニア層、退職してリタイアした方々ですけど、シニア層の長期滞在型観光を推進すべきだと考えますが、いかがですかということです。  10番、上原市営住宅についてでありますけど、新上原市営住宅はお年寄りも住みやすいエレベーター設置ですね、バリアフリー化を進めるべきだと考えますが、計画はどうなっているか、進捗状況と併せて説明してください。  11番、パイナガマビーチ前道路についてですけど、パイナガマビーチ前道路にカラーコーンが置かれていますが、ビーチを利用させないための措置だと思いますが、道路の停車帯を閉鎖しています。なぜあのようなことができるのか説明してください。閉鎖する法的根拠はあるのか、そういうことでありますけど、答弁よろしくお願いします。  12番、竹原コミュニティ道路についてでありますけど、歩道にカラーコーンが置かれていますが、車道が狭くて対面する車が歩道に乗り上がるのを防ぐためだと思います。その道路は、歩道が車道の1車線ほどありまして、歩道を利用している方を私は見たことがありません。全く現況に合っていない道路を変更する考えはないか。歩道を狭めて車道を広げるということですけど、答弁をよろしくお願いします。  13番、敬老祝金の支給方法についてでありますけど、多くの議員が問うていますけど、「おめでとうございます。どうぞ受け取ってください」と渡すのが祝金であって、申請してもらってくださいでは祝金にはなっていない。面倒だとして申請していない方もいます。市長は申請しましたかということであります。自身で申請しましたか。市長は、申請を面倒くさいと思わなかったか、その点についてぜひお答えください。  14番、バス路線についてです。荷川取地区にバス路線を通して停留所を設置できないか。下地勇徳議員から要望のあった、質問じゃなくて要望のあったですね、下崎地区と連携してバス路線ができればと考えていますが、いかがですか。交通弱者が買物に行けない、まちに出られないのは解消すべきです。答弁よろしくお願いします。  15番、市道清掃についてであります。道路、路肩、植栽ますの清掃はどのように行っているのかということで、あちこちで道路、路肩にごみがたまっている。目につくのが、植栽ますの雑草が伸び放題で見苦しい。道路清掃、雑草刈りはどのように行っているのか。また、今年度から道路清掃車を利用しての道路清掃の予算が組まれていると思いますが、執行はされているのでしょうか。ご答弁よろしくお願いします。  16番、道路の冠水についてでありますけど、1番、二重越五差路の冠水についてとしてありますけど、台風14号時に確認しました。五差路から宮古工業高校へ向け30メートルほど行ったコインライドリーの前が冠水していました。ちょっと観察してみると、グレーチングでの雨水のはけがなかった。そのような状況は把握していますか。なぜ雨水がはけないかなど説明してください。また、福八レストラン前の冠水も関連していると思いますので、その説明も併せてお願いしたいと思います。  次、2番、協栄バスターミナル東側道路の冠水について。台風14号時に、同じように確認しました。50センチほど冠水していました。もちろん車は通れません。聞き取りで説明を受けたのは、私道だから難しいとのことでした。そのことをもう一度説明よろしくお願いしたいと思います。  17番、農業行政についてであります。1、サトウキビ苗の生産農家について。市は、サトウキビ苗の生産を農家に委託していると聞きますが、サトウキビ苗の出来のよしあしですね、よいもの、悪いものがあって困るとの話も農家から聞きます。委託農家への管理指導等はしているかとのことです。どうかご答弁ください。  もう一つは、2番、誘殺灯について。誘殺灯の設置場所はどのように決めるのか。また、農家が希望する場所に設置することはできるのか。自分のサトウキビ畑にアオドウガネがたくさんいるので、誘殺灯を設置しようとJAに電話すると、6万円だと言われて諦めたそうです。電球の下にたらいを置いて水を張って、自家製で3,000匹は取れたと言っていました。市で補助が出て安く買えたら買いたいと話していましたが、いかがでしょうかということであります。  次に、3番、農地散布用バカスについてですけど、バカスやケーキが高いとの声がありますが、いかがですかということです。  4番、農地の雑草について。サトウキビ畑では15年ほど前から、それまで見られなかった雑草がたくさん増えていて、除草剤を年に3回から4回まかないとならなくなっていると。除草剤費用が多くかかったり、除草しないとトラッシュを多く引かれたり、大変だと農家が嘆いていました。何で雑草の種類が多くなったのか、分かれば教えてください。  18番、市役所窓口業務について。受付番号発券機前の職員案内についてですけど、先日住民票を取るために市役所に行きました。番号札が発行され、手渡されましたが、混んでいるようなので、どれぐらいかかるか聞くと、分からないと答えます。何で分からないかと聞くと、端末がないから分からないと。何で端末がないか聞くと、予算がないからだと答えていました。じゃ、誰に聞けば分かるかと聞くと、窓口だと言って聞いてきてくれました。そこで初めて30分、40分待ちだと聞きました。職員が言っていることは本当なのか、何で番号発行機の前に端末がないのか説明してください。  最後に、市民の所得向上について。市長は、選挙公約に市民の所得向上を掲げていましたけど、どのようにして市民の所得向上を図るのか、市長の思いを聞かせてください。よろしくお願いします。 ◎企画政策部長(垣花和彦君)   何点かご質問がありましたので、順番にお答えしたいと思います。  まず、入島税、環境税の導入に向けてということでご質問がございました。宮古島市における法定外目的税の導入につきましては、平成30年度に庁内検討委員会を組織いたしまして、入島に関する課税、水道使用に関する課税、観光振興に関する課税の3案を検討いたしました。観光振興に関する課税というのは、具体的には宿泊税になります。  その結果、市民負担が少なく、実現可能性が高い課税案として、宿泊税が最も適しているとの結論になりましたけれども、法定外目的税の導入実現には、徴税システムの構築等における費用対効果、特別納税義務者となる宿泊事業者事務処理負担、それから市民の意見を聞きますパブリックコメントを含めた広い意見の聴取など、引き続き整理、検討が必要な課題が残されております。  また、宿泊税につきましては、沖縄県が全県的に導入する検討を進めておりまして、その動向を見据える必要もあることから、市の独自の導入については検討を中断しております。  平良敏夫議員からありました入島税につきましては、税の公平性の観点から、住民の負担も大きくなるということもございますので、市といたしましては宿泊税の導入ということで方向性を決めていたところでございます。  それから、バス路線の件でございますが、荷川取、それから下崎地区についても一緒にということで、バス路線が開設できないかという質問がございました。バス路線の開設につきましては、基本的にはバス事業者が所管省庁に申請して許可を得るということになります。平良敏夫議員からご質問のありました荷川取におけるバス路線の開設につきましては、荷川取付近に事業所を持つバス会社に問合せを行いました。そうすると、これまで荷川取自治会からの要望がなかったために路線の検討をしていなかったということで、自治会から要望があれば話を伺ってみたいということでした。市といたしましては、荷川取自治会から要望があることを伝えましたが、直接自治会からバス会社に現状を説明し、要望を伝えることも必要だと考えております。  次に、市長の公約である市民所得について具体的な内容をということでした。市民所得を推計する上で参考となるのが産業別の総生産額となりますけれども、平成29年度の実績で見ますと、これは最新のデータでございますが、農業と宿泊・サービス業の総生産額は、市の産業別の総生産額では最下位に位置しております。このような状況を踏まえると、市民所得の向上は、基幹産業である農畜水産業リーディング産業である観光産業の総生産額を向上させ、さらにこれを様々な産業に波及させ賃金所得を伸ばしていく取組が重要であると考えております。  近年、就業者数が増えております観光産業については、非正規職員の数が多く、賃金の低さが大きな課題となっております。これを解決するためには、年間を通した観光需要の平準化による従事者の正規雇用化と観光の質の改善に取り組むことが必要だと考えております。  また、農畜水産業については、農協以外の非系統出荷物の把握が難しく、これが所得に十分反映されていないという現状がありますが、一次産品の加工を推し進め、需要と供給の連結、効率化を促進することで付加価値を高め、所得の向上に取り組んでいきたいというふうに考えております。今、その具体的な取組を産業振興局を中心に進めているところでございます。  また、総生産額の中で最も大きなウエートを占めております建設業につきましては、公共事業の平準化により確実に需要を生み出し、経営の安定化を図るとともに、市役所周辺や空港東側の開発促進による民間需要を創出し、雇用所得の向上に取り組んでいきたいというふうに考えております。それぞれの分野で取り組んでいます現状につきましては、各担当部局から説明があります。 ◎市長(座喜味一幸君)   平良敏夫議員の質問で、敬老祝金の手続をしたかという話であります。いろんな意見等を聞いております。私は、こういう事務手続は嫁に任せきりな部分がありまして、実はまだ確認しておりません。後でまた確認をしてみたいと思います。 ◎生活環境部長(友利克君)   平良敏夫議員からコロナ対策、それからし尿処理関係、それから窓口関係についての質問をいただきました。順を追って答弁いたします。  まず、コロナウイルス感染症をどのように終息をさせるのかについてでございます。終息に至るまでのシミュレーションは、国、県においてもまだ示していない状況でございます。理由としましては、平良敏夫議員からもありましたように、新型コロナウイルス株が変異を繰り返すことが一つの要因だと考えております。  終息に向けては、ワクチン接種が世界的に進むこと、そして治療薬が一般的に普及することが大きな柱になるというふうに言われております。市としましては、市民の皆様に対し、コロナウイルス感染症防止の基本であります手指消毒、マスクの着用、そして3密回避を呼びかけるとともに、ワクチン接種を積極的に進めてきたところでございます。ワクチン接種につきましては、多くの市民の皆様のご理解の下、全人口の7割近い方が2回目の接種を終えております。今後も継続してワクチン接種に取り組んでまいりたいと考えております。  接種率を伸ばす啓蒙についてでございます。市では、様々な広報活動を行ってまいりました。まず、「広報みやこじま」や市のホームページへの掲載、LINE、Facebookによる情報発信、防災行政無線での当日接種の呼びかけ、新聞の広告、宮古テレビのCM放送、エフエムみやこのCM放送など、活用できる放送媒体、広報媒体を活用しまして、接種率の向上に努めてまいりました。  また、新聞2社、テレビ、FMラジオなど、地元のマスコミが広告以外にも積極的に取り上げていただいたことも接種が順調に進んだ大きな要因であるものと考えております。  3回目の接種については、国、県から特に通知あるいは情報提供というものはございませんが、マスコミといいますか、テレビなどで3回目接種、ブースター接種について取り上げておりますので、3回目の接種があることを念頭に、国、県の動向を注視しているところでございます。  次に、し尿処理についての3億8,000万円についてでございます。現在当初予算で措置されております3億円余の予算につきましては、今後沖縄防衛局との調整を経て、今年度予算の補正措置の対応が決まることになります。  次に、2,700万円について、どのような事業かということの説明をしたいと思います。本基本検討業務は、し尿及び浄化槽汚泥の効率的かつ効果的な処理に関する基本検討を行うものでございます。見直し案にも深く関連するものでございます。  本業務におきましては、受入れから水処理、汚泥処理までの一連の流れについての検討を予定しております。あわせて、下水汚泥最終処分形態についても検討することにしております。本業務は、下水道課で検討する基本計画等との整合を図りながら、将来を見据えた現実的な本市全体の生活排水処理の状況を把握、分析することにしております。また、し尿・浄化槽汚泥処理事業だけでなく、下水道事業も含め、今後の汚水処理施設整備事業に重要な業務となります。  次に、廃タイヤ事業者の処理の許可についてでございます。市内の事業者から産業廃棄物処理の許可を申請しているが、通らないというような声があります。そこで、産業廃棄物を所管する宮古保健所に確認をしましたところ、当該事業者産業廃棄物の許可に必要な書類がそろっていないとのことございました。  許可に至るまでの手順としましては、宮古保健所が関係書類の確認を行った後、沖縄県環境整備課に送致をいたします。その沖縄県環境整備課が審査をし、許可の判断をするということになっているとのことでございます。詳しいことにつきましては、保健所に問い合わせてほしいとのことでございます。  最後です。フロアマネジャーについてでございます。今年の1月4日に新庁舎移転に伴いまして、市民課としましては「もれない・書かない・迷わない」を基本方針としまして、窓口支援システム及びボイスコールを導入するなど、窓口業務をスタートしたところでございます。  スタートして、はや9か月がたとうとしているところではございますけれども、スタートをしてみて初めて分かる問題点も多々出ております。市民の皆様のご意見などを参考にさせていただきながら、窓口業務の運用体制の改善に向け、今後も取り組んでまいりたいと考えているところです。  それから、端末を持っていない、なぜかというようなことでございますけども、ボイスコールに係る機材につきましては、企業の広告料にて設置をされております。受付に呼び出されるまでの待ち時間を確認できるスタッフ用操作端末につきましては、現在受付窓口16か所に対して8基で対応している状態です。今後は、利用頻度の低い受付窓口のスタッフ用端末をフロアマネジャーに携帯させるとともに、おおよその待ち時間を案内できるよう改善を図ってまいりたいと考えております。答弁漏れがありましたら、ご指摘ください。 ◎農林水産部長(平良恵栄君)   まず初めに、サトウキビ苗生産農家委託についてという件についてでございます。栽培管理の指導は行っているかという点でございますが、担当職員が委託した圃場の見回りを行った際に、雑草が生い茂っている圃場を確認した場合には、委託農家へ除草作業をするよう促しています。また、今年度はサトウキビ技術委員会により管理指導も行っています。  続きまして、誘殺灯についてでございます。設置基準はあるのかという件でございますが、ほとんどの虫が電球を発する紫外線に向かって飛んでいくと言われています。県の示す1基当たりの範囲が2ヘクタールとなっていますが、2ヘクタールの範囲の中には街路灯や住宅街がありますので、より暗い場所のほうが効力を発揮するため、できるだけ街路灯や住宅街から外し、農地や原野がつながる場所に設置するよう指導しています。  個人で購入したいが、助成できないかという点でございますけれど、誘殺灯はサトウキビを中心とした農作物の病害虫であるアオドウガネを駆除するために導入しております。今のところ個人購入に補助する考えはございませんが、もしサトウキビ等でそういった被害がこの地域で重点的に見られるというようなことであれば、情報をご提供いただければというふうに思っております。よろしくお願いいたします。  続きまして、農地散布用バカスについてです。製糖工場のバカスがトラック1台当たり4,000円と聞いているが、補助できないかという点でございます。製糖工場への聞き取りを行ったところ、バガス単体では無償提供しておりますが、畑までの運搬等の代金は農家と運転手との相対となっております。バガスやケーキ等を混ぜた混合バカスが10トントラック1台当たり4,000円となっています。市としましては、トラッシュを農地へ還元する地力増進事業を行っており、現在混合バカスへの補助は行っておりませんが、地力増進事業の全体的な枠組みの再検討が必要と考えていますので、今後製糖会社や関係機関と協議してまいります。  畑地の雑草についてです。ここ数年宮古島で見受けられなかった雑草が多く発生しているが、原因は何かという点でございます。発生している原因については特定できませんが、人や物の流れが活発化する中で持ち込まれたものと思われます。  続きまして、市民所得の向上についてということです。所得向上に向けた取組についてお答えします。まず、農漁業につきましては、既存事業の活用や新規事業の導入を行っていくことでの所得向上を図ることを今定例会で説明させていただいているところですが、特に流通対策として、農産物流通条件不利性解消事業を積極的に推進していくことでの新たな販路の拡大を目指すとともに、食肉センターのHACCP認証への支援による地元産食肉の普及促進、鮮魚を活用した加工品の開発促進による鮮魚需要の拡大に取り組んでいます。  市としましては、これらの各種事業を積極的に進めることにより、農家、漁家の所得向上に努めているところであります。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   まず、上原市営住宅の進捗状況についてでございます。上原市営住宅建て替え事業につきましては、来年の令和4年度で基本設計、そして令和5年度で実施設計、令和6年度から工事着工のスケジュールで実施してまいります。  それから、バリアフリー化についてですが、市営住宅の建て替えの際の最も重要視すべき位置づけとしまして、バリアフリー化は考えておりまして、居住性、それから安全性などの確保の上からも、バリアフリー化による安全性についてはしっかりと対応する設計を計画しております。  次に、パイナガマビーチ前の道路のカラーコーンについてですけども、パイナガマビーチ前の道路は国道390号線バイパスでありまして、沖縄県管理の道路でございます。今回のカラーコーンの設置につきましては、パイナガマビーチ駐車場の閉鎖に伴い、パイナガマビーチ利用者の駐車車両が増加することが予想されたため、事故防止の観点からカラーコーンを設置いたしております。それから、パイナガマビーチ側の路肩については、駐停車禁止区域ではありませんが、パイナガマビーチ利用者の駐車急増に伴う事故防止の観点から、緊急措置としまして関係機関と調整の上、今回の措置となっております。  次に、竹原コミュニティ道路についてでございます。竹原1号線ですね、竹原コミュニティ道路は、計画当初の頃はスーパーなどがありまして、通行客や車両などで混雑している状況にあることから、事業区域住民が歩行者の安全性と利便性などを重視した道路として整備されることを要望し、都市計画審議会を経て決定した経緯がございます。  本道路は、現在進捗率93%の状態でありまして、法線上に現在も移転補償が完了していない物件もあるため一部幅員が狭くなっており、通行車両が歩道へ乗り上げる事態もあることから、歩道境界にポストコーンを設置し、対策を講じておりますが、今年度中には物件補償交渉中の案件も解決できるものと見込んでおりまして、このため道路幅員も全て確保された利便性のある道路として活用されるものと考えております。したがいまして、この道路の計画変更については、現在のところは考えていない状況にあります。  次に、市道の清掃の件についてです。道路の維持管理については、市としましては定期的にパトロールなどを行い、道路の状況を確認しまして、道路植栽ますなどに雑木や雑草等が生い茂り、歩道や車道に支障を来している箇所については計画的に工程を組んで除草作業を行っております。また、市民からの問合せによる清掃やイベント開催時などによる道路清掃、それから観光地へのアクセス道路の環境美化などを島内全域にかけて実施しております。市が管理する道路は1,618路線、延長で言いますと950キロの広範囲にわたることから、今後とも安全、安心な道路管理に努めていきたいと考えております。  次に、道路冠水について、二重越交差点の冠水状況についてでございます。宮古工業高校から二重越交差点までの冠水箇所や福八前の冠水箇所については、降雨時による冠水状況も調査しておりまして、近隣住民などとの調整を行い、浸透ますを令和元年度までに2か所、それから令和2年度で1か所設置しておりますが、それでも集中豪雨時や長雨の際には冠水している状況にありますので、今後の冠水対策としましては、浸透ますの清掃を定期的に行い、堆積する土砂などを除去するとともに、冠水が発生し、交通に支障を来しているような場合には、職員も出向き、浸透ますやグレーチングに堆積している土砂や枯れ葉を取り除き、通行に支障が出ないように対応してまいりたいと思います。  今後の対策としましては、上流からの雨水量に見合うような対策を近隣住民とも協議しながら対応してまいりたいと思います。  最後に、協栄バスターミナル東側の道路の冠水についてでございます。ご質問の箇所は、平良敏夫議員ご質問のとおり私道になっております。宮古島市では、宮古島市私道整備補助金を設けておりまして、私道の排水工事などを行う者に対しては、要件を満たしている場合は補助金の交付を行っておりますけれども、現場を確認しましたところ、補助金の活用は現状では厳しい状況にあります。場合によっては、市の単独予算で排水処理をする場合もありますけれども、その場合は個人だけではなくて一般市民も広く使用できるような公共用の道路という要件がございますので、その状況からしても、現在のこの案件は私有地となっておりますので、現状では補助金の対応は厳しいんですが、やはり冠水しているという状況を鑑みれば、今後の対応については土地所有者と協議しながら進めていきたいと考えております。 ◎観光商工部長(上地成人君)   まず、観光客の適正な受入れについてというご質問でございます。入域観光客数は、平成30年度114万人、令和元年度106万人でありましたが、令和2年度35万人と、コロナウイルス感染症の影響で大幅に落ち込んでおります。コロナ前は、急激に観光客が増加し、オーバーツーリズムとの報道がマスコミで報じられるなど、市民生活にも影響が出ておりました。現時点におきましては、新型コロナウイルス感染症収束のめどが立っておりませんが、収束後は観光客数が回復することが予想されます。第2次宮古島市観光振興基本計画では、2028年度の目標として、年間入域観光客数を200万人に設定をしております。目標に向けた前提といたしまして、環境、住民に配慮した持続可能な観光振興を図る必要があります。数だけを追うのでなく、地域住民にも配慮した観光地づくりを推進し、適正な受入れに努めてまいりたいと考えております。  続きまして、シニア層の長期滞在型観光についてでございます。現在本市におきましては、シニア層の長期滞在型観光に関する施策は実施しておりませんが、観光消費額の観点からも長期滞在型の観光は有効であると考えられます。今後観光客の消費単価を上げるための施策を検討するに当たり、シニア層の長期滞在型観光についても宮古島市観光推進協議会等で検討してまいりたいと考えております。  次に、市民の所得向上についてでございます。本市の観光産業は、コロナ収束後、緩やかに回復するものと予想しております。まず、国内需要から回復し、続いてインバウンド需要の回復へと続くことが想定されます。また、近年本市においては宿泊施設等が増加したこともあり、多様な観光ニーズに対応できる環境整備も進んでおりまして、下地島空港への新規路線が就航するなど、観光客の増加が期待されます。  今後の本市の観光産業施策として、観光客の中心市街地利用による活性化や地産地消の推奨など、来島する観光客に対しまして、魅力ある観光メニューを提供し、観光客1人当たりの観光消費額アップを目指してまいります。これまでの観光産業を量から質へと転換するなどの施策を展開することにより、観光消費額の増加が図られ、それに伴い市民の所得も増加するものと考えております。 ◎産業振興局長(宮國範夫君)   市民の所得向上についてお答えいたします。  市民所得の向上につきましては、産業振興局において農水産物の加工や流通に関する取組を進めております。本市においては、農水産業が基幹産業であり、多くの農水産物が生産されておりますが、市民が消費する食料は、その多くが島外からの調達に依存していることから、生産と島内消費をつなぐことによって、現状活用できていない農水産物を流通につなげることで、地域経済の域内循環と生産者の所得向上を目指すものです。こうしたことを目的として、現在学校給食における地産食材の利用率を高めるための取組を進めているほか、給食以外も含めた生産から加工、流通、消費の実態に関する基礎調査を実施しております。  これまでの調査の途中経過として、生産者側からは、安心して生産物を出荷できる出荷先が欲しいというニーズと、販売、消費する側からは、品質や量に関する安定性に関わるニーズが挙げられており、両者をマッチングする機能が必要であることが明らかになってきました。今後は、原料や製品の貯蔵のほか、一次加工など生産者と販売、消費をつなぐ仕組みづくりに向けて、取組を進めてまいります。 ◎上下水道部長(兼島方昭君)   ご質問を何点かいただきました。順を追って説明します。  まず、下水道引込みに対する補助はないかということについては、水道事業の場合、高野集落排水についての補助要綱はございますが、その他についてはございませんので、予算化には至っておりません。  次に、地下浸透型の雨水路についてですが、雨水路は冠水や浸水などの被害防止を行うため、土圧等に対する強度が保持できるコンクリート3面張りの構造となっております。そのため、雨水の地下浸透はできない構造となっておりますが、平良敏夫議員がおっしゃる2面張りによる地下浸透型の変更について、構造上及び地下浸透型により、どのような状況が発生し得るかについても含め検討する必要があるかと思います。  また、雨水が海へ放流されることについては、雨水路は分流式で、汚水と雨水が合流することはあり得ません。あくまで雨水の放流となるため、海への影響は低いと考えられます。  続きまして、西里通りの下水道整備事業の現状。本路線は、元福嶺病院を起点として、元郵便局を終点とする延長462メートルの路線です。下水道整備の状況としては、平成24年度に実施設計は終えております。その後におきましては、令和2年10月に西里通り商店街振興組合から下水道整備の要請があったことから、令和3年度において予算獲得のための協議を県と行いました。しかしながら、令和3年度の予算の獲得はできませんでした。  工事の予定と着手時期について。引き続き令和4年度以降においても予算獲得に向けて取り組んでいるところでございますので、工事の予定、着工の時期については予算の獲得後となります。 ◎生涯学習部長(楚南幸哉君)   まず1つ目に、総合体育館についてでございます。建て替えか修繕の判断基準、時期についてお答えします。  今定例会へ総合体育館耐力度調査費の補正をお願いしているところでございます。予算承認後、速やかに調査を行い、基本計画についても並行して進めながら、今後耐力度調査の結果や基本計画の内容に加え、財源などを総合的に勘案し、今年度中に修繕か建て替えかを判断してまいります。  続きまして、プール建設についてでございます。プール建設については、市民や各種競技団体からも要望の高い施設であることは承知しております。また、平成27年度に実施した宮古島市市民意識調査において、屋内プールは割合が高い結果が出ております。今後は、プールの利便性について幅広く意見を聞く機会を設け、意見の集約に努めてまいります。 ◎企画政策部長(垣花和彦君)   バス停の件につきまして答弁漏れがありましたので、お答えいたします。  バス停留所における上屋等の設置につきましては、歩道幅員の確保、交通への影響、安全性、背後地の住宅や店舗等への影響などについて検討する必要がございます。そのことから、路線が開設された場合の停留所等の設置につきましては、具体的な位置を念頭に道路管理者やバス事業者と調整し、検討していくことになるというふうに考えております。 ◎生活環境部長(友利克君)   答弁漏れがございました。廃タイヤの那覇までの輸送費補助についてですけども、県内の状況をいろいろと情報収集をしているところですけども、県内において輸送費、特に石垣市ですね、補助をしているところはないということでございました。石垣市の場合も事業者が責任を持って処理をしているということでございました。市としましては、宮古保健所と連携を取りながら廃タイヤの対策などを講じてまいりたいと考えております。 ◆平良敏夫君   丁寧な説明ありがとうございます。時間ないんですけど、ちょこっとだけ私見を述べながら、パイナガマビーチカラーコーンですけど、あのほうは緊急事態宣言下での措置ですが、市長は緊急メッセージで観光客は宮古島に来ないでくださいと発しましたが、観光客はたくさん来ていましたし、問題は宮古島市にいる観光客の数には変わらないということで、ビーチを立入禁止にしても、どこかで密閉、密集、密接が反動で起きることは想像ができます。市管理以外のビーチが混んでいたという話も聞くし、ダイビングボート、マリンレジャーのボートは客がいつもより密集、密接していたと聞きます。ビーチでは密集、密接はありません。まして密閉などありようがない。観光客も宮古島市の職員も混乱を来したビーチの立入禁止は、そもそもやるべきではなかったと私は思っております。観光客は来ないでくださいとの緊急メッセージでも、たくさんの観光客が来ていました。飛行機が来るから観光客は乗ってくるんですよね。飛行機は宮古島市に来ないでくださいとのメッセージがよかったと私は考えますが、市長にはそのような考えはありませんでしたか。答弁できますか、市長。します、しない……いいよ。答弁いいです。  冠水の件なんですけど、バスターミナルの東側の件、私道だったりしても、例えば雨水というのはここにばかり降るわけじゃなくて、降った雨が低いところにたまるわけよ。だから、市は関係ないよというわけに絶対いかないと思いますので、当たり前のそういう話ですので、そこでみんなたまっている。  もっと聞きたいのは、その条件が合っていないということで聞きたかったんですけど、後で教えてください。例えば舗装だったり、いろんな補助メニューがあるじゃないですか。今回は不用額も多かったんですけど、そういうことを活用できないかどうかも含めながらですね、困っているんですから、雨が降って本当に。何回も言うけど、こっちにばかり降った雨じゃないんだよ、県道からも市道からもどこからも降ったやつが集まっているわけでありますので、ぜひ市でしっかりと対策してくださいよ。  たくさんの再質問も準備しておりましたけど、自分の至らなさでそうなりましたけど、これで私の一般質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(山里雅彦君)   これで平良敏夫君の質問は終了しました。 ◆上里樹君   通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  まず、コロナ禍の中、奮闘されておられる医療介護従事者とエッセンシャルワーカーとして市民生活を支える各分野の方々に、心からの感謝と敬意を表明します。とりわけ本市の職員は、休日返上で全庁体制でのワクチン接種、懸命に頑張っておられます。改めて敬意を表します。  それでは、質問に入ります。新型コロナウイルス感染症についてですが、全ての患者に必要な医療を提供することについて、まず政府が原則自宅療養という重大な方針転換を行ったことは、コロナ患者を事実上自宅に放置する無責任極まりないものであり、政府にこの方針の撤回を求めるべきだと考えますが、ご見解を伺います。 ◎生活環境部長(友利克君)   新型コロナウイルス感染症は、症状の程度や重症化リスクが個人で大きく異なっております。多くの無症状の方や重症化するおそれのない方全てが入院し、治療をすることは非常に困難な状況でございます。一方で、自宅療養者によります家庭内感染で感染が拡大し、大きな影響を与えていることも事実でございます。治療を必要としない入院適応外の対象者の隔離や診療体制、生活支援について、きめ細やかな支援を国や県に求めてまいりたいと考えております。 ◆上里樹君   次に、命を守ることを最優先に、国、県、医師会などと連携して、臨時の医療施設を大規模に増設、確保すべきです。この件で日本共産党は、8月18日に市長に緊急の要請を行いました。内容は、国の補助金の活用で、宮古病院の中庭において敷地内にコロナ感染専門の仮設療養所を50床を確保すること、併せて大規模なPCR検査の実施です。この取組はどのようになっていますか、お伺いします。 ◎生活環境部長(友利克君)   8月18日の要請に対する取組ということでございますけども、宮古地区の医療体制につきましては、第6波が来ることも想定をしまして、宮古地方本部の医療会議の中でも懸念する意見が出されております。酸素ステーションなどの設置や医療体制については、一義的には県が行うことになっておりますが、宮古地域の医療連携会議において、地域の実情に合った効果的な運用ができるよう議論を重ねてまいりたいと考えております。また、県に対しても強く要請してまいりたいと考えております。
    ◆上里樹君   これからの感染拡大、第6波の話がありましたけども、この感染拡大に今から備えることが必要です。国の療養確保の補助金3兆円が1施設当たり9,500万円余りになりますけれども、活用されないままになっているそうです。その活用されない最大の理由が、病床を見守る医師や看護師の確保ができないことにあるといいます。そこを宮古島市ならではの宮古病院、徳洲会病院、宮古地区医師会など、市長のイニシアチブで関係機関の連携で、1つの病院でコロナ患者を受け入れるのは大変負担になりますけども、それを病院同士の連携でシフトを組んで運営に当たることで、現在の医師、看護師の体制で機能させることが可能ではないかと考えました。市民は、これまで時間短縮に協力し、休業要請に協力してきました。それを無にしないためにも、何よりも命を守ることを最優先に、市長が先頭に立って臨時の医療施設の増設のために一日も早い取組を求めます。経済を回す取組も、命を守ることが土台にあって初めて成り立つのではないでしょうか。市長の見解を求めます。 ◎生活環境部長(友利克君)   8月18日の要請に関連するものというふうに思っております。臨時の医療施設の設置につきましては、先ほど申し上げましたように、県が一義的に行うべきものだというふうに考えております。  一方で、離島の脆弱な医療体制下においても、医療施設の充実というものは重要な課題であります。これまでは宮古病院、それから徳洲会病院でもって、感染をされた方の受入れ病床を確保しながら対応してきたところでございますけども、急速な感染者の拡大に対しての受入れ態勢には支障が生じていたところでございます。今後は、地域連携会議などにおいて、可能な対策を引き続き協議してまいりたいというふうに考えております。 ◆上里樹君   答弁ありがとうございます。連携を強化して対応していくということで、第一義的には県の仕事とおっしゃいますが、まず感染症対策は大本は国の責任であることは承知しています。ですけれども、市民の命と暮らしを守る市長は責務があります。その観点に立って、国の指示待ち、県の指示待ちではならないと思うんですね。ですから、私たちはこういう体制で臨みますというところを県に働きかけ、国に働きかけ、国の施策が医師や看護師が確保できないような状況の下で大変になっている、それを住民の命と暮らしを守る観点から、県や国へも働きかけを強める、そのことが大切だと思いますので、ぜひ取組をスピーディーに行っていただきたいと考えます。  それで、この関連する中身なんですが、さきの質問、平百合香議員の一般質問で、ホテル療養施設に入れなくて自宅待機となり、大切な家族に感染させてしまい、自分を責める母親の話がありました。身につまされました。本当にあってはならないことです。そこで調査しましたところ、このホテル療養施設の看護師、これは現在7名の体制であることが分かりました。ホテルに入れない理由は、看護師不足ではなく、掃除に時間を要していることが理由であることが分かりました。9階建ての建物、その1階、2階、ワンフロアずつを患者が退所した後の部屋の掃除をする。その掃除をする人の感染防止対策上、空き室を3日間開放してから掃除に入るということで、ワンフロア全体を一斉に掃除に入る関係から、掃除が完了するまで受入れができないということでした。73部屋確保しても35室しか活用できない。ならば増設が必要になります。ぜひこの点からも、先ほどの病床の確保、これに取り組んでいただければと思います。  それから、入院調整中という説明に困る言葉があります。これも本来は入院が土台です。そのための入院ベッド数を増やすべきです。医療崩壊が判明しているのに、公立、公的病院の再編統合を進めるという国の方針は、入院できなくなるばかりでなく、医師や看護師の体制にも及びます。これで命が守れるはずがありません。病床利用率の根拠となる病床は、実際に医療従事者が配置されて稼働している病床を分母とした数値で発表すべきだと考えます。  次に移ります。③、市民の安全、安心のために、無症状者を早期に発見、保護するためにPCR検査をいつでも、誰でも、何度でもの立場で、大胆かつ大規模に行うようにすべきです。懸命に座喜味一幸市長は頑張っておられますけども、現在の取組の状況をお伺いします。 ◎生活環境部長(友利克君)   大規模なPCR検査についてでございます。同様の要請は、国、政府及び沖縄県に対しても様々な機関から要望、要請が届けられているところでございます。政府、また沖縄県もその必要性を理解した上で、PCR検査の拡充というものを行っているというふうに考えております。  また、ワクチン接種が済んだ後もPCR検査の重要性、必要性は続くというふうに考えております。このことから、国、県に対し、PCR検査のより一層の拡充に向けて、強く要請、働きかけをしてまいりたいというふうに考えております。  市としましては、今議会でも取り上げられている民間事業者によるPCR検査場の設置については、協力要請があれば適切に対応、応じてまいりたいというふうに考えております。 ◆上里樹君   国も大規模な検査体制に消極的ですけども、徐々に拡大はしてきています。そんな中で、やっぱり感染者の濃厚接触者を後追い調査する、これでは感染拡大の予防にならないと思うんですね。ごみで言うなら、目の前のごみだけを集めて、後ろは全く見ないふりと、そういうことに共通するかと思います。ですから、感染拡大の4割は、無症状者が拡大しているというんですね。ならば、その無症状者のしっかりと発見に取り組む、その努力が必要です。ぜひ市長には大規模な検査、この体制を国や県へも要求し、その確保に努めていただきたいと思います。  次に移ります。県内外から往来、移動する全ての人々に、国の責任でPCR検査を無料で実施し、水際対策を徹底するように求めるべきです。見解を求めます。 ◎生活環境部長(友利克君)   水際対策の徹底についてでございます。ご指摘にありますように、徹底した水際対策を強化し、ウイルスの移動を防ぐためには、国が責任を持って検査体制の法制化などに取り組む必要があるというふうに考えております。これまでも水際対策の強化につきましては、県を通して国に要請をお願いしてきたところでございます。今後も法制化の実現に向けて、強く求めてまいりたいと考えております。 ◆上里樹君   ご答弁ありがとうございます。この水際作戦、これはいろんな経済を回していく上でも欠かせない取組だと思います。経済を本当に回していく土台になる大切な仕事だと思いますので、その実現に共に奮闘していきたいと思います。  次に移ります。現在下地島空港、宮古空港でPCR検査が行われていますが、その利用に当たってスマホ予約になっていることから、利用しづらいという声が寄せられています。入り口に立ってスマホ予約の指示を受けるということで改善を求める声がありますが、ご見解を求めます。 ◎生活環境部長(友利克君)   空港でのPCR検査は、沖縄県が民間事業者と契約をして実施をしているところです。上里樹議員からご指摘のある利用しづらいという声につきましては、県のほうにその声を届けたいというふうに思っております。 ◆上里樹君   ぜひ改善をよろしくお願いします。  次に、宮古島市総合庁舎建設工事についてお伺いします。まず、座喜味一幸市長がし尿処理施設を市民負担や業者負担、下水道処理との共同化でよりよい方向を目指すための調査費用の補正予算、これが財政調整基金を充てるのは安直過ぎるということで、常任委員会で予算修正が行われています。しかし、庁舎建設工事は、まさにコロナ禍の中、財政調整基金など45億円も取り崩して庁舎建設に充てる。さらに、2回の設計変更で一般財源33億円余が投入されるという異常な財政運営が行われました。市の職員が辛い思いをして徴税に当たり、市民は生活が厳しい中、借金をして税金を支払っている、このように集めた市民の血税を、いとも簡単に臨時会の限られた時間で十分な議論を尽くすこともなく巨額が投入されました。まさにこの問題こそ問われるべきだと考えます。  そこでお伺いします。地域外労働者について。①、決算審査の説明では、「地域外労働者の確保に要する費用について8億5,511万2,000円が2億2,428万円減額となり、工事費の増額に充てた」という説明がありました。地域外労働者の確保に関わる支出で減額は宿泊費、食事費、送迎費、旅費でそれぞれ幾らの減額で、人数は何名になるのかお伺いします。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   当総合庁舎建設工事(建築1工区)の地域外労働者の確保に係る精算について、減額分ということでございますが、税抜きの金額でご説明をいたします。  宿泊費につきましては1億3,142万9,003円の減、食事費は1,488万6,000円の減、送迎費は3,494万4,785円の減、移動費は2,057万7,454円の減で、減額の合計が2億183万7,242円となります。これに消費税、請負率を考慮した実績額としまして、6億3,368万4,000円となります。それで当初の計画額8億5,511万2,000円との差額が2億2,142万8,000円となります。  また、延べ人数ですけども、当初が7万3,852人、実績で6万577人となっておりまして、1万3,275人の減というふうになります。 ◆上里樹君   私は、これまで何度もこの場で質問をしてまいりました。そのたびごとに国や県の運用基準を準用して、適正に運用されていますと答弁してきました。全ての支払いが完了した今、令和2年度の決算審査で突然2億円余の減額となったということが分かりました。見積りが最終精算と一致しなかったならば、国の通達、県の運用基準に従って変更の議決、議会への提案が求められます。その手続を取るべきでした。そうすれば、このような2億円を超える減額はなかったはずです。支出実績報告に基づいて妥当だと認めて精算をする、その精算が2億円を超えた。皆さんにお配りした資料では、精算設計より工事内訳書という計算書があります。このような精算を行ったというのであれば、5月8日に行った第2回の変更設計、これを実施計画に基づく議決をさせたのはなぜでしょうか。再質問です。 ○議長(山里雅彦君)   休憩します。                                     (休憩=午前11時24分)  再開します。                                     (再開=午前11時24分) ◎総務部長(宮国泰誠君)   実施計画によって精算をしたかというふうなご質問だったと思いますが、これについては減額分について幾つかの工事に充当していったということで、これについては市の建設工事設計変更要領の中に軽微な変更というふうな規定がありますので、そこを適用しまして、工事を進めながら数量の増加分ですね、それに充てていったということでございますので、これによって精算した10月以降に発注したというふうな考えではございません。 ◆上里樹君   軽微な変更ということで、その支出に当たって変更はしていないと。今の契約の変更については後で論じたいと思います。  次の質問に移りますけども、この2億円余りの減額、これは何の工事に充てて、その工事はいつ行ったのかお伺いします。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   減額分の工事についてはですね、土工、鉄筋工、型枠工、塗装工、建具工、仕上げユニット等に充当しております。先ほどもお答えしましたが、今回の減額分につきましては、宮古島市建設工事設計変更要領第3条第4項の軽微な設計変更ということで、重要な設計変更により変更契約をした後、工期末の現地取り合わせによる数量の増減のみによる設計変更、または設計図書、これは特記仕様書であるとか工事打合せ簿等でですね、実施数量の精算変更することが示されている設計変更に該当するものとの規定を適用しまして、工事の進捗における各工種の設計図書の変更に伴う数量の増に充てたということでございます。 ◆上里樹君   ただいま説明がありました、これは計算書を私もいただきましたけども、この計算書では今挙げた土工や鉄筋や型枠や建具、塗装、仕上げユニット、これを合計しても2億2,000万円には足りませんよね。残りの4,600万円、これはどこに使いましたか。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   残りの差額の件なんですけども、これについては、先ほど挙げたものは主な工種の増額分に充てたということでございまして、その他にも幾らかありますし、最終的には消費税、それから請負率を考慮した額でとなっております。 ◆上里樹君   消費税や請負率をとおっしゃいますけども、2億2,000万円の詳細な計算書、この資料の提出を求めたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   ご質問いただきました詳細な全ての工種に割り当てた金額、請負率を掛けたやつというものを、ちょっとまだそれについては作成をしておりませんので、後日作成してお渡しいたしたいというふうに思います。 ◆上里樹君   大変重要なものになりますので、ぜひ早期にお願い申し上げます。  それで、土工や鉄筋や型枠や建具、塗装、仕上げユニット、これはいつの時点で工事は行われたのでしょうか。 ○議長(山里雅彦君)   休憩します。                                     (休憩=午前11時30分)  再開します。                                     (再開=午前11時30分) ◎総務部長(宮国泰誠君)   これは、先ほど申し上げましたけども、大きな大規模な設計変更の後に実施数量等々が工事打合せ簿であるとか、そういう中で増額変更とかされておりますので、これは工事の進捗における各工種の設計図書の変更による数量の増に充てたということでございますので、先ほどもお答えしましたけども、令和2年10月の精算設計後に発注したというわけではございません。 ◆上里樹君   いわゆる主な工事に増額をしたわけですよね。その主な工事の増額の理由をお伺いします。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   増額の理由ということでございますが、これはその時々に、やはり大きな工事でありますので、数量の変更等、それはもう当然現場監督と調整を図りながら、打合せ簿で数量を確認しながら、そこの増加分に充てたということでございます。 ◆上里樹君   この工事を行った時期も、支払い終わった令和2年10月以降に行ったわけではないとおっしゃいますけども、その都度その都度変更があったわけですよね。その変更協議とか、そういうもののたどれる資料、それをぜひ準備していただきたいと思います。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   変更協議書等についても資料として確認ができておりますので、要望とあらばご準備したいというふうに思います。 ◆上里樹君   そもそもこのような精算の仕方、これが今決算段階になってはっきり分かりましたけども、要するにこのような計算そのものが地域外労働者確保に関する国の通達や県の運用基準に反することのあかしだと思うんです。それを指摘しておきたいと思います。  ③の地域外労働者の費用についてですが、国や県の運用基準では、工事竣工時に精算払いの変更とされており、したがって他の工事費用への設定変更は想定されていないと考えます。本市は、軽微な変更ということで他の工事に充てていますが、その軽微な変更の根拠についてお伺いします。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   軽微な変更の根拠ということでございます。宮古島市建設工事設計変更要領第3条第4項の軽微な設計変更のウに示す「重要な設計変更により変更契約した後、工期末の現地取り合わせによる数量の増減のみによる設計変更」という規定を根拠として実施しております。 ◆上里樹君   この市例規集のことで、軽微な変更という扱いをしたと言いますけども、私はこの中では(5)の重要な設計変更に該当すると思うんですね。設計変更による概算増減額の累計が当初請負代金額のプラス・マイナス30%以上またはプラス・マイナス9,000万円以上の変更を行うもの。ただし、当初請負代金額のプラス・マイナス30%が100万円に満たない場合は、100万円以上の変更を行うものとすると、これに該当すると考えます。2億2,000万円ですよ。  さらに、第5条、設計変更の適用基準は、次の各号に定めるところによる。なお、設計変更は、やむを得ないものに限るものとする。さらに、追加工事は原則として別途契約するという定めもあります。  さらに、第7条では、第8条に規定する設計変更の手続に係る受注者との協議は、その必要性が生じた都度、主任監督員がその変更の内容を掌握し、当該変更が予算の範囲内であることを確認した上で、必要に応じて設計変更審査会にその適否を諮り、承認を得た後、書面により現場監督員を通じて受注者に通知し、了解を得るものとするという定めがあります。  そこで、このことに対する見解を求めます。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   まず、先ほどから答弁をしております減額分については、土工、鉄筋工、型枠工等々に割り振ったということでございます。確かに請負の10%の規定はございますが、これは総額が約66億円の建築工事一式という考えでございますので、その中から鉄筋工が幾ら、土工が幾らというふうにしておりまして、その基準の範囲内ということで、総額の2億円ではなくて、工種によっての10%以内というふうな考えで増額変更という形になっております。 ◆上里樹君   納得がいきませんが、いわゆる地域外労働者の費用は、国や県の運用基準では支出実績に基づいて最終段階で精算変更する、このようにうたわれているんですね、運用基準で。そういった国の政策に基づく地域外労働者を確保する、そのための運用基準を守っておきながら、なぜそのようなことになるのか甚だ疑問です。これは、軽微な変更には該当しないと考えます。1億5,000万円以上は議決事項でもあります。まず、国や県の運用基準、これに照らしても、それに該当するものではないということを指摘しておきたいと思います。  次に、④、軽微な変更で地域外労働者確保の費用と変更、いわゆる今回の変更額8億5,000万円余り、これが出ていますけども、この工事費の合計額が2回目の設計変更額に一致することになっています。いわゆる5月8日に設計変更した金額ですね、8億5,000万円余り。ところが、これに一致をしていないわけですが、この件について現場監督や検査員の見解を求めます。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   2回目の設計変更額に一致していないのではないかというふうなご質問でございます。これにつきましては、現場監督員というのは週1回程度工程会議を開催しております。常に現場の状況を把握して、国及び県の運用基準に基づいて工事を執行してきております。  また、検査員も宮古島市工事検査規程に基づいて、完成図書を確認をしているところです。これはちゃんと工程会議、打合せ会議等々実施されております。  地域外労働者の経費と実績の差額分につきましては、先ほど申し上げた主な増額分、土工、鉄筋工等々ありまして、直接工事費で1億7,450万円、これらを含めた直接工事費の増額分に諸経費及び消費税等を加算した金額が2億2,143万8,000円となりまして、当時の現場監督、検査員も問題ないという判断をしております。 ◆上里樹君   再質問させていただきますが、運用基準どおりの概算見積りが受注者から提出されています。施工前の4月26日に実施計画書が提出されています。それに次のように明記されています。37業種に分けて地域外労働者が7万3,852人入る。それを月ごとの工事に分けて計算して、金額にして、これ税抜きですね、7億9,985万9,000円になるという数字が示されております。議会が議決した2020年、令和2年5月8日の臨時会、振興開発プロジェクト局長の答弁、金額が8億5,511万2,000円、税込みです、これは実施計画書と一致しております。しかし、財政課が提出した工事内訳書、この資料ですけども、この資料によりますと、1工区の変更前の金額が8億5,702万1,482円、これは税込みですね、含まれています。さらに、変更後の金額は6億3,500万892円となっていて、数字が一致しません。調べてみますと、2020年5月8日の臨時会での変更契約の議決時点では、電気機械設備工事は消費税10%で計算するように国の通知が来ているはずです。しかし、財政課が提出した資料は、電気設備工事は消費税8%の計算になっており、10%と8%の振り分けがこの計算書ではされていません。ですから、数字が違ってくるんです。  そこでお伺いします。財政課の提出した資料によりますと、2019年、令和元年5月から2020年4月までの実績に基づいて実施計画の数字から実績報告書の数字を差し引いてあります。しかし、変更前と変更後で差額が出ています。2020年、令和2年5月8日の臨時会で議決した変更契約と金額が一致しておりません。財政課が提出した計算書は、これは虚偽ではありませんか。ご見解を求めます。                 (「休憩」の声あり) ○議長(山里雅彦君)   休憩します。                                     (休憩=午前11時46分)  再開します。                                     (再開=午前11時46分) ◎総務部長(宮国泰誠君)   実績との数字がずれがあるというふうなご指摘でございます。先ほどから出ております財政課が提出した資料につきましては、私どもはちゃんと確認をして出しているつもりでございます。我々の説明が少し不足している部分もあろうかとは思いますけども、この件についてはもう一度精査をして、数字を提示したいというふうに思います。 ◆上里樹君   ぜひ精査をお願いします。ここで数字を議論すると幾ら時間あっても足りませんので、この件に関して、いわゆる着工前の4月26日に提出された実施計画書の数字、7億9,985万9,000円、税抜きですね、要するに5月8日に設計変更を議決した金額と一致しますけども、実績報告書の数字、これが変更前の税抜きの数字と皆さんの計算が一致しないんです。それは電気機械設備工事は、工事の最初から最後まで入っていて、金額が一番大きくなっています。その工事は、消費税10%で計算することになっております。振興開発プロジェクト局長の言う積算変更であろうと精算変更であろうと、この国、県の運用基準に照らして唯一言えることは、2020年5月8日の臨時会で変更契約をした時点においては、あくまでも変更対象項目に対する実績報告書に基づいてしか精算変更はできません。ですから、財政課が出した工事内訳書精算設計、このような表現になっていることからも、それが言えると思います。  精算設計より、まさに出してきたこのことが精算であり、設計変更だと考えます。この資料のとおり積算基準に基づいて精算した結果、この2億円余りの差額が出た。精算をしてから妥当であると認めるときに設計変更をすることに、国や県の運用基準はなっています。なのに、5月8日、工事着工前の支出実績のない領収書のない7万3,852人に金額にして7億9,985万9,000円、税抜きで、運用基準に反する議決をした。その結果2億2,000万円の減額の数字が出てきました。運用基準のとおり精算しておれば、このような数字は出てくるはずがありません。まさに運用基準違反、これを財政課の提出した資料が証明していると指摘したいと思います。  次に移ります。⑤、領収書と呼ばれるものは少なく、一括して宿泊費や食事費は下請業者へ支払い、一部を除いて一覧表のみが添付されています。市の現場監督や検査員は、規定にのっとり検査をしたのでしょうか。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   現場監督につきましては、沖縄県の土木建築部が実施する営繕工事における地域外からの労働者の確保に要する費用に対する積算の運用基準に基づいて領収書等も確認をして、工事を執行しております。  また、検査員につきましても規定にのっとり検査をしておりますので。  また、その運用基準の中には、領収書については必ずしも労働者1人1泊ごとに分割する必要はなく、週、月単位の期間でまとめた領収書でもよいというふうに示されておりますので、まとめた領収書等を添付して支出をしているということでございます。 ◆上里樹君   宿泊費の上限7,037円、この夕食、朝食の扱い、宮古島市の運用は、特記事項でこれを定めていないのですよね。ですから、そのことに関しても非常に疑問を持ちますけども、この領収書がないことについて、国、県の運用基準では精算の際に支出を証明する領収書の添付を求めています。さっきそれはやらなくてもいいというようなことがありましたけども、この運用基準ではそれを証明する、これをつけることになっています。だから、膨大な量の領収書が必要なんです、一人一人の。これは、地域外労働者は物品に対する費用じゃありませんので、実際に動いた労働者の数を認定するわけです。ですから、この精算の際に支出実績を証明する添付が求められていますし、宿泊施設を建設しているとしたら、リース契約書などの添付を求めるべきだと考えます。食事費も領収書がありません。領収書は支払い確定になくてはならないものですけども、これに関して現場監督や検査員のご見解を求めます。 ○議長(山里雅彦君)   休憩します。                                     (休憩=午前11時53分)  再開します。                                     (再開=午前11時53分) ◎総務部長(宮国泰誠君)   宿泊費と食事費についてということでございますが、先ほども申し上げましたとおり、借り上げ宿舎あるいは食事なし施設等々いろいろその地域外労働者を派遣した会社の実情によりまして変わってくるというふうに思っております。また、領収書の中で宿泊費と食事費を分けて記載をして、それを実績というふうな形で元請のほうに報告をしているということは確認できております。また、施設によっては何泊分、これが宿泊費が幾ら、食事費が幾らというふうな形での領収書等もちゃんと確認が取れております。 ◆上里樹君   現場監督や検査員はきちんと運用どおりやったということですね。しかし、そうはなっていないんですよ。地域外労働者対応の費用を設計変更で帳尻を合わせたかに見えます。私は、それを証明するために領収書を提示されていない合計額を調査して監査請求をいたします。  次に移ります。建設工事設定変更についてですが、1工区受注者に設計変更で電気機械設備工事を発注していますが、市例規集にある建築工事設計変更要領に基づいて変更作業は行われたでしょうか。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   電気機械設備工事につきましては、宮古島市建設工事設計変更要領第8条の重要な設計変更の手続に基づいて設計変更を行っております。 ◆上里樹君   次に移ります。検査担当は、工事変更協議書、市指名委員会の審査伺、現場打合せ記録等、これらの書類を確認したのでしょうか。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   検査員は、当然ながら宮古島市工事検査規程第10条に示す「検査員は、工事請負契約書及び設計図書その他関係書類に基づいて、実地に検査を行わなければならない」というふうに規定をされておりますので、それにのっとりまして検査を行っております。確認をいたしております。 ◆上里樹君   時間もありませんので、先に進ませていただきますが……失礼しました、見解を述べておきたいと思います。まず、この庁舎建設工事というのは、建設資材が高騰して、労働者不足の中で人件費も高騰する、宮古バブルと呼ばれる中で、市民は収入増えないのに家賃の引上げでアパートを明け渡す、引っ越しを余儀なくされるなど、市民の基本的な衣食住に関わることが脅かされる中で進められました。しかも、100億円を超える公共工事を1者が独占して進めるという、地元企業育成の視点のかけらもない工事の発注です。私がこのような建設工事にこだわる理由は、コロナ禍の中、このような税金の使い方でよいのか、そういう思いからです。コロナ禍の下で、国の膨大な借金と税収の落ち込みはリーマンショックの比ではありません。最大級の世界的な災害に見舞われています。新しい政治経済、社会の在り方が問われています。今後交付税の総額、これが縮減されたとき、宮古島市の将来を見越した財政運営と公共工事の在り方、各種事業の在り方も問われていると考えます。以上を述べて、次に移ります。  3の陸自配備についてです。陸自ミサイル配備について。①、住民説明会の開催について、市として防衛省へ要請していると思いますが、それに対して防衛省からどのような回答が来ていますか。 ◎企画政策部長(垣花和彦君)   市の防衛省に対する住民説明会の開催についての要請についての防衛省からの回答についてでございます。沖縄防衛局からは、「市民一般向けの説明会の開催は予定しておりません」との回答が8月13日付で寄せられております。 ◆上里樹君   非常に誠意のない回答だと思います。宮古島市への陸自配備が計画されて、市民への説明会が開催されたときと、現在は情勢が大きく変わっています。自衛隊の軍事演習も、アメリカに加え、オーストラリア、イギリス、韓国軍、これらと共同で行うなど、その規模と装備の増強は目をみはるものがあります。近々史上最大規模の全国を網羅した10万人規模の軍事演習の計画が進められていることが分かっていますけども、そこでお伺いします。  ②、当初の陸自配備の説明会と防衛計画の内容は大幅に変化しており、現状に即した説明がぜひ必要だと考えます。ご見解を求めます。 ◎企画政策部長(垣花和彦君)   弾薬の搬入を含め、自衛隊施設や部隊配備、装備に関することについては、国の責任において説明がなされるべきものと考えております。これまでも沖縄防衛局に対して住民からの理解が得られるよう、丁寧に説明するよう求めてきたところでございます。 ◆上里樹君   時間がありませんので、まとめたいと思います。  まず残っている、造らないと言った千代田の弾薬庫の撤去を求めるべきだという見解ですけども、これも含めて国保について、大野山林内のひょうたん池について、まだ残っていますけども、時間がない中で、まず千代田の弾薬庫、これは造ってはならない場所に造られてしまったという問題があります。陸自が火災標識でまず設置している最大級の弾薬対応の第1群、そして第2群の標識が設置されているからです。陸自の火災時の対応を明記している「達」と呼ばれる中には、第1群と第2群は火災時に600メートルの避難退避を定めております。周辺には民家が150メートルしか離れていません。これは、千代田だけではなく、保良にも言えることです。住民の命と暮らしを守る観点から、市長は撤去を求めるべきです。  次に、国保についてですが、高過ぎて払いたくても払えない、そういう国保の滞納の問題ですけども、滞納整理に当たってはぜひ市民本位でしっかりと相手と声かけをしてやっていただきたい。そして、全ての世帯に保険証を郵送で行うべきだと。コロナ禍の中だからこそ、命を守ることを第一にすべきだと考えます。保険証の通知、命のよりどころですので、ぜひそのような対応をお願いします。  ひょうたん池については、次の機会に委ねます。 ○議長(山里雅彦君)   これで上里樹君の質問は終了しました。  午前の会議はこれにて休憩し、午後の会議は1時30分から再開します。  休憩します。                                     (休憩=午後零時03分)  再開します。                                     (再開=午後1時30分)  午前に引き続き一般質問を行います。  順次質問の発言を許します。  新里匠君から資料を配付したい旨の申出がありますので、議席に配付してあります。 ◆新里匠君   6番、新里匠です。通告に従いまして一般質問を始めてまいります。  昨日から動物愛護週間が始まりまして、日曜日と今日ですね、宮古島市が殺処分ゼロというところの報道がなされておりました。それでですね、この殺処分ゼロの報道によると、ボランティアの存在が大きく関わっているということをですね、地元新聞2社が報道しておりました。このことはですね、相当世界的に見ても動物愛護が結構叫ばれていて、やはり飼い始めた動物は最後まで飼うと、自宅の中で飼う。そして、外に飼うんであれば避妊治療するというところをやっていかないといけないと書いておりました。それでですね、この動物愛護団体にですね、新聞に宮古島市が殺処分ゼロということで、これアピールしているということなんですね。やはりそれをお任せしているわけですから、ぜひ宮古島市も応援をしてほしいということを思います。  その中でですね、ちょっと心配なこともあります。地域住民とのトラブルがあるというところを聞いておりますけれども、これはやはりそういう地域のトラブルというものをすることによって、殺処分ゼロに貢献してきたボランティア団体の実績が弱くなる、薄くなるということはですね、ちょっと不幸なことだと思っておりますから、ぜひ市のほうにはその支援をしていただきたい。この支援していただけるかどうかだけ、答弁をお願いします。 ◎生活環境部長(友利克君)   地域でといいますか、市内で動物愛護の取組をしている事業所に地域とのトラブルがないような支援ができないかということでございますけども、その事業所は市内で確保した野犬を保健所からもらい受け、事業所で捕獲した野犬を市に登録し、狂犬病注射をし、主に島外の新しい飼い主に引き取ってもらっていると、そういう活動をしているということでございます。大きな貢献をしているところでございますので、市としても何らかの支援ができないか検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆新里匠君   ぜひ地域のトラブルですね、押さえながら、支援をしっかりしていただきたいなと思っております。  続きまして、港湾行政に行きたいと思います。今トゥリバーのほうでマリーナの建設が行われていますけれども、その敷地を占用することについてですね、地元優先はできないかお伺いをいたします。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   港湾施設内の占用に当たっては、地元を優先にするべきでないかとのご質問でございます。トゥリバー地区マリーナ施設の契約者につきましては、これまでトゥリバー地区マリーナ係留施設使用募集要項において、申請者の現住所を特に制限することなく受け付けている状況でありまして、今現在宮古島市外の方も契約者としております。ただし、申込みの際に現住所が宮古島市外の申請者に対しましては、宮古島市内に住所を有し、現に居住する方を必ず共同使用者として申請することとなっておりますので、宮古島市外の方が単独で申請するというようなことはできないこととなっております。 ◆新里匠君   共同使用すると、島外に住んでいても大丈夫だということですけれども、この予算というのは当然裏負担もあるわけですよね。それは宮古島市の市民も相当関わっている税金でありますから、これは実質的に税金払っている方々が優先されるべきだと思いますけれども、市長、どう思いますか。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   現在は、マリーナ係留施設募集要項に基づいて宮古島市以外の方も使用させているという状況でありますが、今新里匠議員がおっしゃっているように、そのような声もいろいろと寄せられておりますので、このことについてはいろいろ検討していきたいと思います。 ◆新里匠君   建設部長、検討結果については早急にお答えいただきたいと思っております。計画もあると思いますから。  続いてですね、地域振興について。観光負荷解決のルールづくりとその体制についてということですけれども、先日保良のパンプキンホールの話もあって、2週間ほど前には池間島のマッコウの木が伐採されているという話もありました。最近佐和田の浜へ海を見に行ったんですけれども、その中で地元の漁師が話をしていたんですけども、佐和田の浜でもジェットスキー等が漁をしている上で走り回っているという話がありました。これについては、市長も前浜のほうである方に声をかけて、そういう話をしたということも聞いています。  それで、やはりルールづくり、これは必要じゃないかなと思っていてですね、これが画一的なルールづくりではなくて、その地域に合ったルールを策定するべきだと私は思っております。その点について当局の考えをお伺いいたします。 ◎観光商工部長(上地成人君)   新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、現在観光客数は大幅に減少しておりますが、終息後は回復が見込まれます。コロナ前は、大型クルーズ船が年間100回以上寄港するなど、オーバーツーリズムとの報道が新聞で報じられており、道路やスーパーの混雑など、市民生活にも影響が出ておりました。  第2次宮古島市観光振興基本計画では、2028年度の目標として年間入域観光客数を200万人に設定しております。目標に向けた前提といたしまして、環境、住民に配慮した持続可能な観光振興を図る必要がございます。今後宮古島市観光推進協議会におきまして、持続可能な観光地づくり、それに関するルールづくりなどを検討していかなければならないと考えております。 ◆新里匠君   観光商工部長、まさにその持続可能な管理というところは必要だと思っておりますから、ぜひですね、地元を利用しながらルールづくりをやっていただきたいなと、地元のお話も聞いていただきたいと思っております。  続きまして、地域からの要望に対する取組についてというところですけれども、サバオキガーの災害復旧事業についてはですね、これまで幾度と要望して、1,200万円の予算が今年度ついて工事発注もされておりますけれども、これ1,200万円ではですね、あの崖はできないです。この工法について、前回と同じ工法をされているように思っておりますので、これはもう一回、桁が1つ違うような気がしますから、ぜひ検討をお願いをしたいと思います。発注されている段階でこう言うのも申し訳ないですけれども、これは再度現場を見ていただいて、検討のほうをよろしくお願いします。答弁は要りません。ありがとうございます。  続きまして、長浜、佐和田の排水路の維持管理業務についてですけれども、これは昨年の6月に要望をしました。これまだやっていないんですよね。これ真剣にやってほしいと思いますよ、私は。これは私も一緒に当時の部長3人、一緒に現場へ行って、やるという話をしてくれたんですよね。台風の際の写真も見せて、水浸しになっているのも見せましたよ。これ再度私がここで質問をするということ自体がおかしいことなんですよ。ぜひお願いをしたいと思います。これは要望ですから、答弁要りません。  続いて、1番、市長の政治姿勢についてお伺いをいたします。すみません、番号ちょっと変わるんですけれども、市長は選挙公約で市政刷新とうたって、その中で情報開示をたくさんやるんだと、そして透明性のある行政運営をするということをおっしゃっていました。  それに関連してお伺いをしていきますけれども、まずは入札についてやっていきますけれども、今お配りした資料なんですけれども、これは本市の建設工事の指名状況です。業務のほうは入れておりません。これ見ると分かるんですけれども、多いところは13回、少ないところはゼロ回、この表には指名を受けた業者のみ入れておりますから、当然最小値は1になっておりますけれども、ゼロのところもあります。左の欄を見てほしいんですけれども、この5回、6回以上、その中段から8回以上という業者が20業者ぐらいいるんですよね。最高が13者。11、11、10、10、10、10、9、その右の段に行くと5回、その右の段、3回、2回、1回、これは市長は、私が事あるごとに平等であるべきだという話をしてですね、この選挙によって市民の生活が変わってはならないということを言ったらですね、そのとおりだとおっしゃってくれました。けれども、こういう状況になっています。これは、誰の指示ですか、答弁をお願いします。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   誰の指示かというご質問でしたけども、業者指名につきましては担当課から入札執行依頼を受けて指名選定委員会を開催し、その業者の選定を行っているところです。これについては、要綱、手持ち工事等を勘案して選定委員会において決定をしているところです。 ◆新里匠君   ただいま選考委員会を開いて、手持ち工事も勘案してという答弁がありました。これ本当ですか。この中には、もう既に2件以上取っている業者もいるんですよ。それなのに指名を受け続けている。これは、平等だと言えますか。市長、どう思いますか。答弁ないんだったら、要らないですね。率直にこの回数見て、総務部長、どういう感想を持たれますか。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   確かに多い業者で13業者、そしてまだ指名を受けていない業者というのも確かにいらっしゃいます。これについては、我々としては年間を通して平準化といいますか、平等に受注機会を与えていくというふうな考えを持っておりますので、この時点ではそういうふうな数字になっておりますが、去年、一昨年ゼロの業者とかもありますので、そこら辺りは考慮していきたいというふうに考えております。 ◆新里匠君   お願いします。指名選定委員長は副市長ですよね。副市長、そこら辺把握して、平等性を持ってやっていただきたいと思っております。大丈夫ですか、お願いしたいんですけど。答弁お願いします。 ◎副市長(伊川秀樹君)   ただいま総務部長からご説明ありましたけれども、少し繰り返しになりますけども、選定に当たりましては建設工事指名業者選定委員会の要綱の基準、手持ち工事、そこら辺を踏まえてやってきておりますので、これまでも公正、公平な指名を行っているものと考えております。  今の新里匠議員のご指摘等については、いま一度要綱ないし基準等、これまでの経緯を踏まえて疑念の持たれないように改めて考えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ◆新里匠君   これを平等だと言ったら、これからも変わらないですよ、こんなのは。平等ではないでしょう、誰が見ても。みんなに配っているんですから。  次行きます。次は、この工事の落札に係るもの、要素の、その出来上がり方というものを話をしていきたいと思っておりますけれども、資料を読んでください。工事価格は次のように算出されます。また、それぞれが決まる要素は、横の説明のとおりですと。工事価格は、直接工事費プラス共通仮設費プラス現場管理費プラス一般管理費で、その和になっております。そして、そのうちの共通仮設費、現場管理費、一般管理費を諸経費といって、諸経費は直接工事費が決まればそれぞれの工種を選ぶことによって、それに対する率が決まってきます。このとき諸経費の中の条件というものが存在をします。つまりですね、直接工事費が決まったら、おのずと工事価格は決まります。下のほうに書いたんですけれども、例えばある工種において直接工事費が5,000万円だとすると、諸経費の地域区分による補正をなしと入れます。現場環境改善区分をなし、契約保証をなしという条件を選ぶと、次のように工事価格が算出されます。直接工事費5,000万円、共通仮設費465万円、現場管理費1,707万2,000円、一般管理費1,173万8,000円、工事価格が8,346万円となります。これはあくまでもサンプルの工事を私がつくっています。  次に何をするかというと、最低制限基準価格を算出をします。最低制限価格は、最低基準価格に係数の0.996から1.005を掛けた値になります。前に出した直接工事費を並べて、そして掛け率というものが変わってきますので、直接工事費、共通仮設費、現場管理費、一般管理費それぞれ1、0.9、0.8、0.7、それを乗じたものを足すと、これが最低制限基準価格というものになります。この最低制限基準価格に、下の表なんですけれども、係数1から10の0.996から1.005を掛けると最低制限価格ができます。入札において、この係数がどの番号になるかによって最低基準価格は決まります。逆を言えば、この係数が1つ決まるまではですね、最低基準価格が10通り存在をします。その数値がこの係数1から10までの最低制限価格です。  1、その工事を入札するに当たっては、直接工事費を算出する。そして、工種を選んでその条件を選択して諸経費を算出をして工事価格を出す。3番目に、工事価格の要素に、それぞれ決まった掛け率を掛ける、それを足せば最低基準価格になる。そして、4番目に最低基準価格に係数0.996から1.005まで掛けて最低制限価格の表を作成し、その中から投函金額を決定し、入札をします。そして、運よく選んだ番号に決まれば、晴れて落札となります。  これで最低制限価格を今示したとおりですね、1円単位になるものがあります。これうそみたいな話なんですけれども、1円単位になる金額で落札することはあります。どんぴしゃになる方法が3つあるんですよね。1つ目は、何億光年分の1ぐらいの確率でまぐれで当たること。2つ目に、直接工事費を完璧に行って、算出してですね、工種選択、その中の条件選択を完璧に合致させることにより算出する、これが通常のやり方です。しかし、直接工事費の中に業者が出すような見積りによる単価採用が多くあった場合は、それが発注者から示されていない場合は合致させるのが困難です。3つ目の方法としては、ソフトに公表価格を打ち込んで逆算させる方法があります。この逆算をする場合でも、諸経費は完璧に選択しないと合致はしません。諸経費については、役所で確認できますけれども、役所がうその情報を与えた場合は逆算は不可能であります。そして、逆算しても直接工事価格の範囲があって決まらない場合もあります。もう一つ、逆算がうまくいかない方法がほかにもあるんですけれども、工事価格を構成している要素、直接工事費、共通仮設、現場管理費、一般管理費を担当者が変えている場合は逆算はできません。これもう率で決まっているものを率を動かしてしまったら、これは逆算は不可能なんですね。逆算ができないということは、数字が変わってきますから、最低基準価格が1円に収まることは絶対にありません。  さらに、上記によらない方法で算出することができます。これはどういう方法か、分かりますか。これは、最低基準価格の計算をしないことです。皆さん、おかしいですよね。さんざん計算を今までしてきてこうなるよと、根拠はこうだよと言っておいて、計算しなくても最低制限基準価格を分かる方法がある。どういう方法かというと、それは知っている人から聞くことですね。これを世の中では官製談合と言いますよ。このようなことが起きる可能性があるのは、入札メンバーが著しく隔たった場合ということになります。お互いの情報を知りながら、それで例えばいろんな方法で基準価格を聞いて、そういう話の方向に行くわけですよ。そして、度が過ぎるとくじ引にも細工をしたりして、落札が思うがままになると。これを入札の妨害と言います。  このように指名の隔たりは競争を著しく阻害して、公共の利益に反することにつながります。こういうことはあってほしくないんですけれども、こういうことは市長、あり得ますか。宮古島市の中であり得るかどうかだけお答えください。 ◎市長(座喜味一幸君)   今そういう官製談合ということは、私はないという確信を持っております。私は、これまでも入札においては、宮古島市のいろんなうわさも聞いたことはありますし、同一札が落ちたというようないろんな話も聞いたことはございます。ただ、私は、政治によって競争入札が偏ってはならないと、分離分割発注、受注の機会を公正にということをモットーにしておりますから、今後とも、先ほど申し上げているような指名の偏り等も含めて、気がつけば、ちょっとスパン長く見れば平等という形に落ち着くべきものだというふうに思っております。  入札価格の説明をいろいろとされておりましたが、私が技術屋の端くれとしてこれまでやってきたことからすると、最近の入札制限価格に対する宮古島市の落札額というのは極めて近いなということで、少し勉強させてもらいましたけれども、今おっしゃるように、直接工事費が決まって、指定仮設とかというようなことがなくて、全てが率でカウントされるようなことであれば、予定価格を示されれば逆算していって、先ほどおっしゃった0.05のスパンでの差ですか、そういう逆算で、なるほど計算できるパターンもあるのかなというようなことから考えると、最近は相当合理化されているなという思いはあります。そういう面では、もう少し勉強せんといかんのかなと思いますけれども、もっと本来であれば技術力等々を含めて、それが予定価格、入札価格に反映されていくというような技術力のアップがあって、やっぱり入札というものも参加してくるということが一番好ましいかなと思っております。 ◆新里匠君   総務部長、先ほど議会始まる前に諸経費の確認が業者からあったかという質問を投げたんですけれども、その答弁下さい。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   新里匠議員から質問のあった件については、担当課に確認しましたところ、そういう確認はなかったということでございます。 ◆新里匠君   今、諸経費の確認があったかという質問をしました、条件ですね、聞かないと。だけれども、一致をしてしまっている可能性があるものがあると指摘をしておきます。  先ほども言ったんですけれども、うわさという話がありました。今ちまたではどういううわさがあるかというと、市長よりも偉い方がいて、元議員とか元議員とかがいて、それらを牛耳っている方がいるといううわさがあります。そういううわさはですね、あくまでもうわさですけれども、これはそうならないように、うわさとかにならないように、やはり公正、公平にしてもらいたいなと思っております。  続きまして、採用の件に行きたいと思います。先日兼島方昭部長は、採用は自分の進言によるとおっしゃっておりましたけれども、それで間違いないですか。 ◎上下水道部長(兼島方昭君)   間違いありません。 ◆新里匠君   それでは、部長の進言を受けてですね、市長はそれをよしとして採用に踏み切りましたか。答弁をお願いします。進言によってやったか。 ◎市長(座喜味一幸君)   上水道の件でですが、やはりトータルは技術的にマネジメントしていく、ちゃんとした資格を持った人が大変必要だという話、それから退職も含めて安定的にこの技術者をしっかりと担保しておくというのは上水道の企業経営にとって大変重要、私もそう思っておりまして、経験年数のしっかりした資格を持っているということで、私もそのとおりだということで採用に踏み切りました。 ◆新里匠君   先日市長は、民間から役所が技術者を引っ張っているなどなど全国的になって、技術者が少なくなっていると、そして実務経験が必要な技術者を試験ありで確保するのは難しいという答弁をしました。これは、この実務経験というところに重きを置いたと思うんですけれども、上下水道部にいるその技術屋の実務経験は、これは実務経験とは言わないんですか。上下水道部長、お答えください。実務経験の話です。  休憩お願いします。 ○議長(山里雅彦君)   休憩します。                                     (休憩=午後2時04分)  再開します。                                     (再開=午後2時05分) ◎上下水道部長(兼島方昭君)   やはり職員で採用となって、それが例えば5年、10年として経験を積めば、当然経験年数とはなると思います。 ◆新里匠君   そうなんですよ。これは、役所の経験も立派な実務経験になりますよ、市長。  次なんですけれども、今回選考採用された方から履歴書、健康診断書、資格証明書の提出はされていますか。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   今回採用された職員の資格証明書、修了書等々確認をしております。 ◆新里匠君   その方を職員にした基準は何でしょうか。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   今回の選考による採用につきましては、水道事業の運用に必要不可欠と水道技術管理者の資格を有する職員を採用いたしました。これは、宮古島市水道事業職員の任用に関する規程に基づきまして採用したところでございます。 ◆新里匠君   この水道技術管理者というのは、今宮古島市にはいらっしゃらないということですか。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   現在水道技術管理者、上下水道部には4名在籍しております。 ◆新里匠君   それでは、この職員は、今は何の業務をしていらっしゃるんでしょうか。 ◎上下水道部長(兼島方昭君)   1名は水道施設課長で、現在水道部技術管理者を行っています。もう一人は水道総務課長……                 (何事か声あり) ◎上下水道部長(兼島方昭君)   本人はどの係かということですか。                 (何事か声あり) ◎上下水道部長(兼島方昭君)   ちょっと休憩お願いします。 ○議長(山里雅彦君)   休憩します。                                     (休憩=午後2時09分)  再開します。                                     (再開=午後2時09分) ◎上下水道部長(兼島方昭君)   水道技術管理者の仕事……現在は水道工務課のほうで勤務しております。資格者の仕事ではないです。 ◆新里匠君   ということは、この人は水道技術管理者だからといって、今その仕事をしているわけではないということでした。先ほど総務部長にお聞きした基準は何ですかというところにおいてはですね、これは採用の基準というのがありまして、その中にですね、欠員の職を補充することが困難なとき、または部内のほかの職員との均衡上、特に必要があると認めるとき、その他人事行政の運営上、支障を来すおそれがあるときには、市長は別の選考の基準を定めることができるということがあって、その規定に基づいているのかなと思って一応確認をしました。  続いて、その職員の最終学歴を教えてください。 ○議長(山里雅彦君)   休憩します。                                     (休憩=午後2時11分)  再開します。                                     (再開=午後2時11分) ◎総務部長(宮国泰誠君)   その方の専門学校、那覇日経ビジネス工学院ユニバーサルビジネス科の卒でございます。                 (「休憩をお願いします」の声あり) ○議長(山里雅彦君)   休憩します。                                     (休憩=午後2時11分)  再開します。                                     (再開=午後2時11分) ◆新里匠君   総務部長、この方は、いつ宮古島市役所に会計年度任用職員として入りましたか。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   当該職員については、今年の5月からの任用職員ということでございます。 ◆新里匠君   3か月、4か月ですか、4か月で本採用になったと。そこでお聞きをしますけれども、上下水道部には臨時職員、ほかにもいるかなと思ったんですけれども、その方々の技術よりは今回採用された方の技術が上ということなのでしょうか。 ◎上下水道部長(兼島方昭君)   技術が上とかという話なんですが、当然そういった水道技術管理者の資格を得ているわけですから、技術、知識ともあるものと思います。                 (何事か声あり) ○議長(山里雅彦君)   静かに願います。 ◆新里匠君   あるものと思うと、部長は断言ではなかったかなと思っておりますけれども、それぞれの技術の習得度があるということで理解をしますけれども。  続きまして、宮古島市職員の任用に関する規則の第1条、この規則は地方公務員法、以下「法」というというところの第15条及び第17条の第2項の規定に基づき、職員の任用に関し、必要な事項を定め、もって適正な人事行政の確立を図ることを目的とするとありますけれども、それは何を示しているかというとですね、人事委員会を置かない地方公共団体においては、職員の採用は競争試験または選考によるものとするということが、これが第17条の2で、任用の根本基準というものは第15条、職員の任用はこの法律の定めるところにより、受験成績、人事評価その他能力の実証に基づいて行わなければならないと思います。  実証をしないといけないわけですけれども、先ほどその実証はやったんだと先日から話をしていますから、ほかの臨時の方よりも技術が上だという、ある一定の部分で上というところの話を答弁してもらいましたけれども、今回の採用は、宮古島市のどの条例によりなされましたか。私の考えるところによると、宮古島市職員の任用に関する規則、そしてもう一つ、宮古島市水道事業職員の任用に関する規程、公務員法も含めて、このことによると思っているんですけれども、見解をお伺いします。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   職員の任用につきましては、今新里匠議員がおっしゃられたとおりでございます。 ◆新里匠君   もう一個聞きますけれども、第5条において、前条に上げる試験は、これは水道事業職員の任用に関する規程の中でですけれども、宮古島市職員の任用に関する規則第7条によるものとし、同規則の試験委員に競争試験の事務委任をすることとするとありますけれども、これに間違いはないですか。                 (「休憩お願いします」の声あり) ○議長(山里雅彦君)   休憩します。                                     (休憩=午後2時16分)  再開します。                                     (再開=午後2時18分)
    ◎総務部長(宮国泰誠君)   選考による試験委員会への事務委任を行ったかどうかということですか。 ○議長(山里雅彦君)   休憩します。                                     (休憩=午後2時18分)  再開します。                                     (再開=午後2時18分) ◎総務部長(宮国泰誠君)   失礼しました。宮古島市水道事業職員の任用に関する規程及び宮古島市職員の任用に関する規則に基づいて採用を行いました。 ◆新里匠君   総務部長、私は採用試験のこの質問をしようと通告を出しているわけですよね。それを規定するのがこの2つプラス公務員法の規定ですよ。これを聞かれて、つい最近ですよ、採用された案件に関してですね、確認しないと分からないというのは、私は分かりませんね、これは。  続いて行きますけれども、これは総務部長か、企画政策部長か、福祉部長か、生活環境部長か、農林水産部長か、建設部長、観光商工部長かにお尋ねをしますけれども、今回試験委員会はいつ持たれましたか。どなたでもいいです。企画政策部長、お願いします。 ○議長(山里雅彦君)   休憩します。                                     (休憩=午後2時20分)  再開します。                                     (再開=午後2時20分) ◎総務部長(宮国泰誠君)   今回の選考採用についての試験委員会は開催をしておりません。                 (何事か声あり) ◆新里匠君   副市長にお尋ねします。同じ質問をします。試験委員会は、いつ持たれましたか。 ◎副市長(伊川秀樹君)   総務部長の答弁のとおりでございます。 ◆新里匠君   ということは、これは次の質問ですね、試験はいつ行われたかと、その内容は何ですかという質問を用意していたんですけれども、当然試験委員会がないので、その内容はないという解釈でよろしいでしょうか。 ○議長(山里雅彦君)   休憩します。                                     (休憩=午後2時21分)  再開します。                                     (再開=午後2時21分) ◎総務部長(宮国泰誠君)   今回の選考採用につきましては、8月26日に私と副市長、2人で面接をしたということでございまして、9月1日付で採用いたしました。                 (「休憩お願いします」の声あり) ○議長(山里雅彦君)   休憩します。                                     (休憩=午後2時22分)  再開します。                                     (再開=午後2時22分) ◆新里匠君   総務部長、これですね、これは総務部長と副市長が行ったという話なんですけれども、その人とも会ったこともないのに、どういう試験をするのでしょうか。本当に疑問ですね。  この試験の公告なんですけれども、要は公告をしたのがいつ、どのような手段で行われたかというのを確認したいんですけれども、先日、これはやっていないという答弁だったので、それでよろしいかどうか確認お願いします。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   今回の採用についてですね、せんだってご答弁いたしましたが、職員間のグループウエアという中での情報共有を図りましたが、マスコミへの周知という部分では失念したということでございます。 ◆新里匠君   総務部長、これは終わってから職員の共有しているやつに送ったということじゃないですか。ですよね、今。公告をするのは、これは決める前ですよ。やらないといけない。条例に書いていますよ。                 (「そうだ」の声あり) ◆新里匠君   次行きます。この採用なんですけれども、どういったものから選んで採用されたんでしょうか。採用候補者名簿は作成いたしましたか。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   今回の選考採用につきましては、現場からの推薦もあったということで、採用候補者名簿については作成をいたしておりません。 ◆新里匠君   推薦であれば、この名簿を作らないでいいという規定はどこにもございません。これは、年度途中でやる採用をこういう組立てもしないまま、本当にやったんでしょうか。  次へ行きたいと思っていますけれども、るる今確認をしてきた事項ですけれども、これですね、名簿の未作成は宮古島市職員の任用に関する規則違反です。そして、試験委員会未実施は、同じく宮古島市職員の任用に関する規則違反です。私は、今採用された本人のためにも、本当に必要であれば、採用を取り消して、再度手順を踏むべきだと思っていますけれども、総務部長のお考えをお聞かせください。 ◎総務部長(宮国泰誠君)   今回の選考について、いろいろと新里匠議員のご指摘も受けましたので、そこら辺り、もう一度県の人事委員会等々確認をしまして、是正の必要があればそのような方向で検討したいというふうに考えております。 ◆新里匠君   上下水道部長が推薦をして、総務部が採用してという流れになっておりますけれども、これ市長は分からなかったんでしょうか。市長、答弁お願いします。 ◎市長(座喜味一幸君)   詳細な手続等は存じていませんが、基本的には総務部長、副市長含めて、履歴、経歴、そしてやる気のあるところなど、いろいろと行政に対する意見交換で、しっかりと本人との意見交換をしながら選考して、優秀だというような報告を私は聞いております。手続等につきまして、るるご指摘のところは改善をしながらやっていかんといかんなという思いであります。 ◆新里匠君   市長、これ簡単に改善で終わらせたら駄目ですよ。調査委員会を確実に開いて、これは確認するべきです。こんな不透明な人事がある一定の幹部の間でやられている、それで9月1日に発表されている。どういうことですか、これ。  私は、選考採用については、これまで議員に当選してから3回ほどやるべきだというふうに主張してまいりました。これなぜかというとですね、市役所に入って会計年度任用職員を何年もやってですよ、上司に好かれて、そして仕事が認められて、けれども年齢の制限とかですね、そういう壁にぶち当たってですよ、それでも宮古島市の市民のために一生懸命仕事をして、この人がいないと駄目だというぐらいの職員がいっぱいいるわけですよ。その方たちがですよ、今回の件を見て、要はこれまで選考採用が難しいだろうなというところを心のよりどころにして頑張ってきた。だけれども、3か月で採用された人がいる。これは、どこに心のよりどころを置くんですか。もうすぐあしたからでも辞めますよ、だから言っているんです。そう思いませんか、市長。  こういうことができるんであれば、本当に広く公募をして、各部のどうやったら選考採用でも入れるかという規定をつくって、ルールをつくって、入れてあげましょうよ。                 (「そうだ」の声あり) ◆新里匠君   もう一つ、本当に言っておきたいのが、この採用された方の将来にわたる心のわだかまりを取っていただきたいんですよ。このままだと、10年たっても20年たっても、この方は心の中にこういうことがあったと絶対思いますよ。これは、一回ゼロに戻して、しっかりと採用をやり直すべきだと思っていますけれども、それについて答弁お願いします。 ◎市長(座喜味一幸君)   新里匠議員のご指摘も含めて、はや7か月になろうとしておりますけれども、やはり市の職員のモチベーションを上げるということは大変重要かなと思っております。もう一点は、県を含めた、国を含めた人事の交流等でしっかりと人材をいろんな部署を経験させるということが大事、それから研修等を含めてしっかりとやらなければならないなということ。それから、先ほど新里匠議員が提案した任用で頑張っている職員、それにチャンスを与えるべきではないかというご提案等々含めて、やはりその辺はしっかりと弾力的にして、本当にいい人材というものを育てていく、そして行政サービスを高めていく、そういうことはいろいろと考えているところであります。 ◆新里匠君   政治公約の中では公明、公正な行政運営をしていくと言って、先ほどの指名の問題も、今回の人事の問題も、これは本当に達成されていないし、やる気あるのかなと疑問にさえ思ってきます。なので、しっかりと私たちは調査委員会でも立ち上げて、これは有力者などなどの推薦があったりしてということも聞いていますから、だからあえて言わなかったんです、これは。なので、これしっかりと調査をしていきたいと思っております。  私の1期目の一般質問も今日でひとまず終わりということでありますけれども、本当にいろんなことがありました。最初何も分からないままで先輩方のことを聞いたり、職員の皆さんにいろいろ教えていただきながら、どうやったら宮古島市をよくできるかという部分を常々考えてまいりました。そして、市民のために何ができるかという部分を思ってまいりました。次回、もしまたご提案をやれるような状況になればですね、また一緒に宮古島市のネクストビジョンを描けるようにですね、こういう指摘のような質問じゃなくて、夢のある一般質問をこれまでモットーとしてまいったので、ぜひまた次回は明るい一般質問にしたいと思っております。ありがとうございます。 ○議長(山里雅彦君)   これで新里匠君の質問は終了しました。 ◆濱元雅浩君   よろしくお願いいたします。一般質問最終日の最後ということで、長い9月定例会ではございましたけれども、明日でこれも終了となります。最後までお付き合いをよろしくお願いいたします。  それでは、通告に従いまして一般質問を始めていきたいと思っております。市長の政治姿勢についてということであります。今新里匠議員からもあったように、明るい未来の宮古島というのがやはりキーワードになってくると思います。これからこの島がどうやって成長していって、その先にどういう未来があるのか。これは今暮らしをしている私たちもそうですし、子供たちに何を残していけるか、それも含めて大きなビジョンというものを、ぜひともこれは島のリーダーである市長がこのビジョンを打ち立てて、それで島の経済、また外からの投資、これを牽引していく、それこそが私は市長の責務だと思っておりますので、今回この辺りを少し一般質問でやり取りできればというふうに思っております。  ここに書いてあるように、市長の描く宮古島2025ビジョンというものをお聞かせいただきたいなと思っております。ここをなぜ2025に区切ったかというのは、特別ないんですけど、1期目が終わる、これからやられた市長職の結果というものが出るのがまず1つの区切り。もう一つ、私が気になっているのが、2025年に大阪で万博があるんですよね。この万博というのがやっぱり次世代、将来に向けての環境だったり、脱炭素社会、よく言われるSDGsとか、持続可能な社会づくり、この辺りを表現する大きな万博になるというふうに考えているんですね。例えばそこと歩調を合わせて、そこで出てきた日本の企業、また世界の企業、多くの企業が実証実験というか、これを社会に転換させる技術を披露してくれると私は信じているんですよ。そういう新しいチャレンジ、そして地球に優しいというか、将来につながる技術を宮古島市でもぜひとも実証していって、それを多くの市民、また子供たちが経験、体験することによって、新しい島づくりにまた活気が出てくるのではないかというふうに私のほうは考えていて、そこのポイントとなるのがやはり2025年ではないかというふうに考えて、この2025というのを挙げております。  ということで、2025年はどんな島になっていますかというざっくりした質問ではございますけれども、現状市長のお考え、2025ビジョンをぜひともお話しいただければと思います。よろしくお願いします。 ◎市長(座喜味一幸君)   濱元雅浩議員にお答えします。  非常に語りたいことが多くて、ちょっと絞りかねてはおりますけれども、まず宮古島、今コロナの真っただ中にあるということ、それは多くの社会の仕組みだとか、個人の自由だとかというものに対する大きな問いかけをしているんじゃないのかなというのが1つ。新自由主義というのがそろそろ変わってくる、その中における島の立ち位置というのは何なのだろうかというようなことを大分我々は考えなければならない。もう一つは、沖縄県と連携しながら、沖縄観光の魅力とは何ぞや、その中で宮古島の観光というのは、なぜそこまで脚光を浴びているのか、一体宮古ブルーというのは何なのだ、そういう宮古島に対する多くの人々の興味をどう今後私どもは受け止めていくんだというような大きなテーマ等があるんじゃないかというふうに思っております。  しゃくし定規なちょっと答えになる部分もあるんですが、まず新型コロナウイルスの危機を乗り越え、感染対策がしっかりと整った安心、安全な島というのは、当面急ぐべきことであります。それから、市民の皆様が新たな生活様式、これはデジタル社会も含めて、安全な日々を取り戻し、健康で生き生きと過ごすとともに、生活も経済も豊かな島づくりに向けて取り組んでいかなければならない。そして、その中でちょっと絞って言えば、基幹産業である観光と農業であります。農業のいろんな戦略商品というものをターゲットにしながら生産を高めて、リーディング産業である観光と有機的に連携を進めていかなければならない。これは、一次産業から二次産業を含む六次産業という1つの有機的な仕組みをつくる、このことがより具体的には市民の所得に結びつかなければならないというふうに思っております。  特に観光という場合に、私たちはこの美しい海だとか、浜だとか、あるいは海岸線だとかというのを守らなければならない。また、この島にある地下水というものを持続的にしっかりと保存しなければならないというのを含めて、自然と調和したしっかりとした振興というものを丁寧に起こさなければならないというふうに思っております。  それでもう一つ、私は10%の所得向上というようなことを申し上げて、政策に掲げてあります。それは、私は10%という目標を掲げましたけれども、コロナの影響で少し日程的には遅れるかもしれませんが、宮古島にある農林水産物を加工していくという、物づくりという、そのことを持続的にいくこと、それが観光客も含めたお土産や、豊かな食材の提供や、そういうものを含めて小さい頃から、あるいは島全体から、宮古島にあるいろんな野菜類、海藻、海のものを含めて加工していくということをしっかりと持続していくこと、これは大きく農林水産業における戦略商品の絞り込みになるし、それを保存するという技術になるし、常に供給できる現在量を持っているということは大きな経済的な力になってきますから、そういうものを含めて加工していくという物づくりの技術を波及して、そういう方向でですね、しっかりと行政というものがこの4年間では旗振りをして、それぞれの部署で、あるいは小中学校、高校のレベルから、あるいは民間のレベルから、この宮古島の物づくりということを意識づけしていく。これが5年、10年たてば大きな誇りと経済力につながるものだというふうに思っております。  それから、先ほど濱元雅浩議員おっしゃったデジタル化の、やはり離島のハンデというものを克服できる状況でありますから、その辺の情報の格差というものをしっかりと克服できる環境というものをつくっていく。それがひいてはこの島の発信力となって多くの情報というものを集約できる、そういうまた基盤のつくりというのも大事。そういう中でやはり支えるのは人づくり、人材づくりだというふうに思っていまして、大きくは任期中には島のいいもの発見と、それを加工、物づくりしていくというような1つの流れだけはつくって、アリャーミンミャークというか、みんなが1つの食品加工とかというものにおいては一生懸命取り組んでいく、それが将来は大きな商品化となって経済につながるというような思いを持っております。 ◆濱元雅浩君   いろいろとテーマを挙げていただきました。全体からして、申し訳ないんですけれども、何か……もちろん現在というか、足元というか、非常に大事だと思います。政治家としてぜひ、それも市長でありますので、現在の足元をしっかりと見て、未来に向けての夢を語るというか、正直言って市長が言ったことが全部できるわけではないというのは皆さん分かりますので。逆に言うと、だけどそこでしっかりと夢というものを描いていかないと、成長の軸がやっぱりなくなってしまうんですよね。  今のお話を聞いていくと、やっぱり物づくりとか人づくり、もちろん非常に大事ですよ、短期的にも長期的にも。じゃ、そのために施策というのはどういうふうなものがあるのかとか、それで成長した人づくり、人材がどのようにこの島で働き、世界に羽ばたいていけるのか、そういうために今何をやるべきかというようなことも、今後議論できる場面ではぜひとも議論していければというふうに思っております。  冒頭にありました新自由主義の話、私も新自由主義がどう展開していくかは疑問を持っているほうで、これからはやはり協調だったりとかということが大事になってくるとは思うんですけれども、逆に今はもう本当に協調とか調和とか、そのような言葉で話されているのは国内経済だけでもない、世界全体だし、それを飛び越して自然含めた地球全体との調和をどうやって取っていくかというのが全体の課題になってくると思うんですよね。その中でこの宮古島が選ばれていく、あらゆる方がこの島を訪れていただける、そういう島づくりをぜひとも共にやっていければというふうに思っております。  そういう上でですね、現在、これ県の試算では平成29年までの数字として、宮古の島内総生産で1,643億8,800万円というのが平成29年で出ています。これを実績を見ながら、2025年にはどのぐらいの島の経済になっているのか、どのようにお考えか、それをお聞かせください。                 (「ビジョン」の声あり) ◎市長(座喜味一幸君)   ビジョンというようなことも、大変書き物ではいっぱい書いてありますけれども、1つはコロナ禍を私はぜひともV字回復に戻さなければならないなというふうに思って、その可能性はあるんじゃないかというふうに思っております。100万人の観光客と想定した場合は1,650億円ぐらいになるんですが、10%ぐらいはもう落ちている。それをできればV字回復で、この4年間で回復させるために、何らかの準備をしなければならないなというふうに思っておりますから、GDP、県民の所得水準でいきますと、ちょうどチャラぐらいになるのかな、220万円足らずぐらいになるのかというふうに思っておりますが、コロナ対策のV字回復の準備をしっかりとしなければならない。そのためには、財政出動も含めていろんな工夫をしながら域内経済を早めに回しておいて、あと観光と連携していくというようなことをしっかりとしないといけないなというふうには思っております。  今の経済の状況の中で、特に私は10%の所得向上と連携して力を入れたいな、入れなければならないなと思っているのは、1つは建設業を中心とする生産額の、所得の話ですが、公共投資等について申し上げれば、建設業等についても年間を通して、ある程度の右肩上がりの安定した公共事業というものを生み出していく。そういうことによって建設業界あたりも経営が安定して、それが所得、賃金というような形で返せるような、労働分配率を何とか向上しなければいけないのかなという、1つそこにターゲットは絞っている部分もあります。  それから、小売業、卸売業、これが全体の8.5前後になっているんですけれども、これは先ほど申し上げた観光との連携、それから地域の農林水産物等を含めた加工産業等々でお土産品等、あるいは食文化等のレベルを上げるというような形での工夫というもの、レベルを上げていくために政策誘導すべき部分があるのではないのかなというふうに思っております。  もう一点、宿泊業、飲食業界にちょっとターゲットを絞ってみますと、沖縄県の観光客1,000万人を超えた中で総括として出ているのが、観光業における非正規雇用の占める率であります。多くが非正規であるということと、観光業に従事する従業員の所得が平均所得を下げているというような数字が出ている。そういう意味でも、やっぱり年間安定して観光客が入るようになること、そういう観光業についても行政がある程度、閑散期においてイベントを打ったり、観光業界との連携の下で安定化を図ることによって賃金のアップというものを図る必要があるのではないか、これはある意味で行政と民間との連携でやっていけるんじゃないかというふうに思ったりしております。  あと、農業のほうが極めて5%弱ぐらいなんですけれども、せっかくでありますから、サトウキビ、和牛、葉たばこ、そういうようなものから多品目の戦略商品等々をやはり広げていく。そして、それらが時として年間不安定な宮古島の5月までしか農作物がないというような状態ではなくて、急速冷凍や保存技術というものがもう確立しておりますから、年間を通して保存できるピューレとかというような状態で、ぜひ鮮度のいい保存のストックセンターというようなものから、災害や、あるいは材料の安定供給を図る、そういうものができてくれば、1つの本土向けへのマンゴー等々原材料の供給、それから島においてもいろんな海のもの、畑のものが缶詰になったり、干物になったり、あるいはいろんな食材として展開されていくというようなことが可能だというふうに思っておりまして、この農業、宿泊、飲食の部分、これはしっかりと六次産業の連携の中で、行政主導で旗振りしなければならないことかなというふうに思っております。  あと、そういう経済の基盤というものを徐々に構築しながら、海も守りたい、浜も、やはりごみのない浜であったり、海洋漂着物がなかったり、安全ルールができたり、午前中にも議論出ておりました地元の人たちが参加しながら神事だとか、漁業者だとか、これまでの習慣もある程度守りながら、安心、安全、地元とお客さんとのネットワークというんですか、調整ができながらの観光振興、これが大事だと思っておりまして、観光にしても宮古島の人たちが主役であって、将来に向けて若者たちがしっかりと宮古島をリードしていけるような主役になっていく、それが大変重要だと思っております。 ◆濱元雅浩君   所得を上げていくというのは、私も同じように目標にしていくべきだと思っております。所得を上げるためには、やっぱり島の経済をしっかり回していくということで、それで総生産がどのぐらいあるといいのかなというところから入ってはいるんですね。  3番目にあった各産業をどのように捉えているかというのも、今お話しいただいたと思っております。その中で、その目標値としてどこを目指していくかというところなんですよね。これ平成27年から平成28年という、この1年間でどのぐらい伸びたかというと、島の総生産で153億7,300万円伸びて、これ110.32%なんですね。この1年間で110%伸びているんですよ。これ大きな伸びですね。単純計算ではいきませんけれども、やっぱり10%伸びれば所得10%上がるよねというのは、何となく分かる話なわけじゃないですか。そういうふうに考えていって、今市長がおっしゃっている10%上げるということは、総生産10%上げるというのが単純に分かりやすいなというふうに思います。  それで、私は2025年、これは目標ですよ、実現性はそろばんはじくと苦しい部分あるけれども、やっぱりここ宮古島市、県全体の11市の中で8位なんですね、平成29年で。その代わり、これだけ観光の人気が上がってきている場所ではある。じゃ、宮古島市が県全体の観光を引っ張るという思いで本気になって勝負をかけて、どの辺まで上がっていきたいかというふうに考えたときに、やっぱり島内総生産2,000億円というのを目指していきたいなというふうには思うわけですね。これ平成29年の数字1,643億8,800万円ですね、2,000億円目指すとプラス356億円です。といいますが、121%なんですね、上昇率としては。圧倒的に無理な数字ではないんですよ。やはり所得を10%上げていくというと、経済を120%ぐらい上げていく、そこから島外に流出するお金もあると考えていくと、やはりこのぐらいのビジョンをしっかりと立てていただきたい、そのように思っております。  その中で出てくるのが宿泊業、小売、運輸、製造業、この辺りがいわゆる観光産業というふうにうたわれている部分であります。第三次産業の中では、小売も130億円、運輸も100億円というふうに、宿泊が100億円届いていないんですね、85億円。この辺りがすごく弱いんですよ。2028年、200万人という目標を設置しているこの島において、これ収益が小さいんじゃなくて、受け入れるキャパが小さいんですよね。宿泊施設がまだまだ不足しているというのも現実ではあるんですよ。ただ、これは島内での暮らしとのバランスがどうかというところで検討せざるを得ない部分はたくさんあると思います。しかし、ここは上げていく要素としては大事かなと。  平成27年から平成28年で110%になっているということをご説明しました。そのとき伸びた産業です。1位は農業です。56%伸びています。これ豊作だった年だと思われます。翌年には逆に30%落ちているということなので、ちょっとこれは気候なり豊作というので上下するところだと思います。2位は34.1%、この1年間で上がったのが建設です。先ほど来あるように、建設はそれなりに島を引っ張る産業として大事にしていかなきゃいけない。その次、3番目に、22.5%上がったのが製造業なんですね。これが100億円の大台、110億以上なんですね。22.5%伸びているんですよ。六次産業等々で市長がおっしゃっているように、ここを伸ばすのが非常に大事で、ただこれちゃんと数字を見ながら目標値を例えば上げていって、そのために必要な要素としての農業、品目を育てていくというふうに総合的に動かしていかないと、いい流れが来て110%になっているということですね。これ人気が上がった頃ですね、宮古島の。それを上回る120%を狙うには、島全体がやっぱりターゲットを絞って、どのような観光で、どのような消費で、どのような体験をしてこの島から帰っていただけるか、これを本格的に議論、設計していく時期だと思います。どこから、何日お客さんを呼んで、どういう商品、どういう食事を提供できるか、これが農業、また製造業、小売、飲食、宿泊、全てを牽引していきます。だからこそ、ぜひとも2025年に豊かな宮古島づくりのために、1個だけこれちょっと、その中でやっぱり気になっているのが土地利用ビジョンですね。これ圧倒的に畑地が多いんですよね。全体面積の57.1%が畑地です。原野が16.83%、雑種地で6.62%、これで70%ぐらいいっているのが今の宮古島の現実です。そういうふうに豊かな島、また私が言ったように世界からお客様を集められるような島づくりということをやる段階においては、これは急に物が動くものではないとは思いますが、土地利用ビジョンというのをしっかりと発信をして、島の皆様に理解をいただいて協力をいただくということが非常に大切だと思っていますので、それについての市長のご見解をお聞かせください。 ◎企画政策部長(垣花和彦君)   濱元雅浩議員の土地利用に関するビジョンについてお答えいたします。  宮古島市で今将来的な土地利用について島全体を網羅している計画といいますのは、都市計画マスタープランにおける土地利用に関する方針、これが設定されて、ゾーニングの考え方を基に都市的利用、それから自然的利用の調和した土地利用を目指したいというふうな方針が示されているところでございます。  具体的にマスタープランの中で宮古島全体の図面が添付されまして、ゾーニングで色分けもされているところでございますが、今濱元雅浩議員から提案のありましたように、雑種地、それから原野、こういう利用度の低いところがありますので、今後はそういうところの利活用を検討していく必要があるかと思います。  また、農業地域につきましては、かなりの面積を占めておりますが、今宮古島市の基幹産業であります農業を支えている土地でございますので、その辺につきましては集約的な農業がどのように展開できるかということと併せて展開、検討することが求められてくると思います。農業的な土地利用につきましては、下地島の農業利用ゾーンございますので、そういうところの利用方法と併せてどういう土地利用がより効果的か、そういうものを庁舎全体で検討していきたいというふうに考えております。 ◆濱元雅浩君   企画政策部長、ありがとうございます。  市長、今企画政策部長の答弁を聞いていてすごく思うのはですね、やはり行政事務的なご回答だなと。それを悪いと言っているわけじゃないんですよ。ここを突破したいわけですよね。ここをどう突破するかが未来につながるんですよ。これは、農地の転用も含めていろいろ考えなきゃいけない時期になってきていると思います。  これはもう一個言うと、先ほどあったように、それだけ57%、もう60%近い土地が存在をしている農地、これでの収入はここ5年間でいくと80億円ぐらいですよね。全産業の中で10位ですよね。これを悪いとは言っていません。これは成長させていく必要性は私もあると思います。なぜなら、宮古島には食料がないからです。農業を引っ張り上げていかないと、ここに来るお客様に提供する食べ物もない。私たちが暮らすための食べ物も、やはり地産地消を目指していくべきだと私は思っているので、農地も大事です。しかしながら、6割それに土地を取られている、この小さな島でこういう状況があるということもしっかりと頭に入れて、将来ビジョンをぜひとも政治の力、市長のリーダーシップでこの辺りは運営をしていっていただきたいというふうに切に願っております。  ちょっと時間もないので、次に進めていくんですけれども、市の収益物件に対する考え方についてということで、これ財政を見ますと、地方交付税、合併算定替え等々がなくなって、相当やはり目減りしております。それにコロナの影響ももちろんありますけれども、税収も減少してくるというふうに見込まれます。そして、財政調整基金も目減りをしている。財政調整基金だけじゃないですけど、ほかの基金等々、また合併特例債ももう使えなくなっている。これいろいろなことが起こって、財政全体が収縮していく方向になるかなというふうには思います。だからといって、こういう収益物件だけの話をして、それが一気に回復できるかということではないんですが、だからこそ少しでも赤字を減らしていくという経営体制を市が進めていかなければいけないんじゃないかということです。  収益が得られる物件というものをしっかりと今後運営していくということは大事なことだと思います。これによって特別会計の繰り出しなんかも減ってくるということもありますので、例えば港湾特別会計に、先ほど新里匠議員からもあったように、ヨットハーバーとか、あれなんかは本当にお客さんがたくさんいるわけですよ。それを待っている方々も多くおられます。これをどれだけ広げられるかというのは、観光全体にも関わる問題だと思います。これは、優良な収入源になると私は考えております。  公営住宅、市営住宅も今1,426戸あります。これ1,426戸を持っているオーナーなのですよね、宮古島市というのは。これがどれだけ収益性があるかというのはちょっと分かりませんけれども、1,400戸で月平均の家賃を2万円と計算しただけでも、年間で3億3,600万円、単純に出てくると思われます。これはもちろん収益バランスとの関係性あると思いますけれども、新しく市営住宅を建てていくという事業は現実的に厳しいと私は感じています。だからこそ今ある既存の市営住宅をできる限り修繕等々を、リフォームとかも考えながら社会性に合った、しっかりとした住宅提供というものを念頭に置いた運営、経営に近い感覚で、これはしっかりと入れていっていただいて。これは、住宅困窮者への住宅提供というのが基本です、だからといって暮らしにくいところでいいわけじゃないんですよね。やはりしっかりとした居住空間を提供していく。そうすると、これは収入割合で家賃が決まってきますので、多くの方々が、ある程度収入を得られている方々も、この公営住宅に住みたいというような、そのような展開を生んでいければ、これはもうしっかりとした収入源になるのではないかというふうに考えています。すみません、私だけしゃべっちゃって。時間ないので、そうします。  JTAドームだけはちょっと聞こうかな。JTAドーム、これはスタートの段階から1,400万円、年間で利用料で上げていきたいという物件だったんですね。そのときに多くの議員が無理だって言いましたよ、しかしながら頑張る、その意気込みを感じて、この事業をスタートしたかと思うんですけれども、5年ほどたって数字を見ても伸びてこない。これをどうやって改善していこうとお考えか、お聞かせください。 ◎観光商工部長(上地成人君)   当初1,400万円の収入を見込んでJTAドームの運営をしてきましたけども、なかなか収益が上がらないということでのご指摘でございます。JTAドームの収益アップにつきましては、現在新型コロナウイルス感染拡大によりまして、緊急事態宣言、それからまん延防止等重点措置が続いております。閉館も長引く中で、利活用に大きな支障が出ている現状でございます。コロナだけが原因ではないと認識しておりますけども、これまでMICE事業、それから音楽ライブ等、そういう興行イベントですね、それから産業まつり等の商業利用、クイチャーとかエイサー等の公演利用など、誘致企業、それから立案を実施をしてきたところでございますけれども、なかなか継続的に実施をすることができず、安定的な収益につながっていないのが現実でございます。  JTAドームは開館から5年が経過しております。社会状況等も大きく変化していることから、当初の計画をやはり見直す必要があると考えております。この計画の見直しにつきましては、アフターコロナを見据えた幅広い意見、提言を取り入れることが大変重要だと考えております。利活用活性化事業実行委員会というのがございます。その中で早急に改善に向けて、意見を取り入れながら取り組んでまいりたいと考えております。 ◆濱元雅浩君   この利活用活性化事業実行委員会というのは、条例上というか、規定はあるんだけれども、これ運用はまだされていないということなので、できるだけ早めにこれの委員を選定して、検討に入っていただければいいと思います。  JTAドームってすごく使い道あったのにできなかったなと思っているのは、クルーズ船がたくさん入ったときに、市内でこのお客さんをどうやっていろんなところに2時間程度、人だまりをつくれるかというのが最大の課題だったときに、JTAドームで何もイベントが行われていないというのは、非常に私気になってはいたんですよ。確実な収入になり得るもの、だからどういうお客さんにどのように利用していただけるかというところで、それに対する空間の提供というものをしっかり考えていただければ、あれはもっともっと使えたと思っております。音楽イベントとかMICEというのをもうずっと言っていて、ずっと結果残していないので、音楽イベントもぴんとこない、ぴんとこないと言うと失礼ですが、もっと文化事業、美術館的なものとか、デジタルアートとか、いろんなことに触手を伸ばして検討していただきたいし、スポーツもやられていると思いますけれども、オリンピックの影響なんかでスケートボードとかBMXとかエクストリームスポーツなんかも非常に今注目されている流れですので、こういうところもやれば、絶対黒字になるからやるんだじゃなくて、あそこで何かやっている場所なんだというのを市民にも観光客にも分かっていただく、そういうポイントなんだということをまずはつくらないと、収益増というのは見込めないと思いますんで、ぜひとも頑張っていただきたいというふうに思っております。  次に行きます。市長の行政運営方針についてということであります。これは最初に挙げたのをやるか、し尿処理からやりましょうか、全体として。し尿処理施設の問題です。議会としてというか、私として、やはり最大の懸念が何かということ、それでここまで追求しているものなんですけれども、これ現行の伊良部地区での整備計画に基づいて決定された国庫補助、これが見直し作業で計画変更になることによって、内示を受けた国庫補助金が消滅してしまわないかというところが最大の懸念なんですよ。これは、このし尿処理施設、し尿処理をする手法も含めてでいいんですけれども、これの予算がなくなるというだけではないと思っているんですね。だから、ここまでいろんな議論をしていると思っております。これは、今後国との信頼関係というか、国庫補助の投資も含めて影響があるんではないか、大きいんではないかというのが懸念です。例えば防衛省の周辺整備事業のメニューに該当している中で、今あります総合体育館の今後の整備計画とか、この辺りもぜひ進めていただきたいという中では、これせっかくメニューあるから使えないかなというふうには思うわけですよね。それと、喫緊の課題としてあるのは、やっぱり一般廃棄物の最終処分場なんですね。40億円から50億円ぐらいかかるのかなとは思うんですけれども、これも同じ今し尿処理やっている課から防衛省に補助の要請をかけている案件なんですよ。廃棄物の最終処分場は結構厳しい状況で、早急に手を、予算取りをしなきゃいけないような案件なんですよ。こういうことが今のこのし尿処理の見直しで影響を受けてこないか。もちろん別事業なので、大丈夫ですってお答えになると思いますよ。思いますけれども、何でそこまでしてこれをやらなきゃいけないのかというところがすごく分からないんです。ですので、今の見直し案の流れの中で、アで書いてあるのは調査、検証、計画、予算設計、これがどのように今流れているか、端的にお答えいただければと思います。ちょっと時間ないので、ご協力よろしくお願いします。 ◎生活環境部長(友利克君)   し尿処理の見直しに関する状況につきましては、検証等々を実施してきているところです。ただ、今後議会を終了して防衛省、防衛局と調整、協議をすることにはなっているところでございます。その中では、防衛局への見直し計画の提示でありますとか、そして既決補助金の取扱いといったところの調整、さらには見直し案に係る基本設計、実施設計費の活用などなど、そういったことを調整するということで今考えているところでございまして、今月中には市長もしくは副市長が出向いて調整をしたいと、協議をしたいというふうに考えているところです。 ◆濱元雅浩君   これもうずっとその答弁を特別委員会でもされているので、それ以上のお答えがないのは私も分かっております。苦しいところだと思います。この9月、それこそだからこれ議会を終えて防衛省と折衝してまいりますというのは、何か今ふと思ったんですけど、3月に予算通して、4月に変更しますということと、何ら変わっていないなと非常に感じております。これスタートですよ、6月定例会で市長答弁されているんですけれども、予算の成立前というか、予算提案前にも、市長はちょっと問題意識を持っていたというふうに答弁されているんですね。その上で4月15日に担当課と話をして、皆さん報告書の中にも書いてあるように、審議が曖昧な情報の中で市長が見直しを指示しているわけですよ。そういう段階なのに、4月28日は担当課が防衛省との令和4年度概算要求ヒアリングで見直しを伝えて、令和3年度の予算保留、令和4年度の予算要求取下げという話が防衛省で了解、了解というのは分かりましたという程度だと信じておりますけれども、得られたと。こういう行政の流れというのが非常に分かりづらいというか、なぜこうなったのかというのが、私は8年しか議員やっていませんけれど、経験がないというか、その前は会社も経営させていただいていましたけど、一般企業では考えにくい流れなんですよね。  その上でですよ、市長、申し訳ないけど、これ発言されたことなんで、これで市民負担が2倍、3倍になるというのがこの話を引っ張っていったわけですね。これに対する根拠資料というのは提示できないんですね。というか、そもそもないですという結論になっていますけど、2倍、3倍には当たらないでしょうという結論なんですね。これ変更見直しにかかった流れも、この2倍、3倍の発言に関しても、こういう曖昧な状態で、それで4月から今9月ですね、5か月、早急にやらなきゃいけないという危機感ある中で前進したのかどうか私疑問なんですけれども、その辺りについて、市長、コメントございませんか。 ◎市長(座喜味一幸君)   基本的に伊良部でのし尿処理施設の整備計画が進んでいた、間違いなく予算も内示をいただいて進んでいました。それで基本的に私も技術屋の端くれといたしまして、市長になる前から維持管理を含めて、いいんだろうかと、そういう共同化、下水道の処理施設として一体的に処理することが望ましいんではないかという個人的には考えを持っておりましたけれども、実際るる聞いていく中で整理をしてみると、やはり問題があるのかなというようなこと、それから議会の中でもいろいろと距離が長いこと等々含めて議論されている。それから、平成31年にも現荷川取を、現況を利用しながら増強もしくは追加工事というような系統が整理された結果として、時間はかかったけれども、ほぼ今の荷川取のし尿処理の投入施設を増強もしくはプラス70キロに足らない部分を増設というような形でやったほうが好ましいのではないかというような検討が私は整理ができたと思っております。  ただ、これまでの経緯の中で、やはり維持管理、施設管理が業者にお任せになっていて、この施設の委託の中身、その施設が十分に引き継がれていなかった、掌握されていなかったということも今回大きく表に出て、委員会の皆さんには二転三転した面もあるのかなというふうに、申し訳ないなという部分も感じております。  しかしながら、防衛局につきましては、懇切丁寧にこれまで総額約90億円の上水道関連も含めて多くの防衛予算をいただいておりますし、防衛局には丁寧に誠意を持って説明していく中で、伊良部案から荷川取案にどういう形で見直しが進もうとしているのか最終の計画を説明しながら、ぜひ予算の執行の説明をしていく中で、しっかりと防衛予算を活用しながら、このし尿処理の問題を解決してまいりたいなというふうに思っております。  今後は、下水道の問題、伊良部における集落排水等の問題、多々ありますけれども、今回はこういうし尿処理問題をみんなで1つのテーマとして議論できた、それはある意味では出発点なのかなという認識もしております。 ◆濱元雅浩君   荷川取案もいいんですけど、検討されるのは。これ増設改造案というのは絶対にやめていただきたい。既存の施設に対して、用地がまずないですね。整備手法、これもかなり難しい。これ接続をして物を造っていくというのは、いわゆる将来安定性、これにおいても現実性に欠ける整備計画になっていくと思います。そういうものに予算をつぎ込むというのは、将来に対して顔向けできないので、絶対にこれは外していただきたい、そのように思っております。  丁寧に説明されると思います、防衛省に。問題は、これ本当に計画自体が大きく変わっているんですよ。場所も違う、処理方法も違う、予算規模も違う、事業工程も違う、最たるものは防衛省が持っている補助項目が違う。こんなことを行政職員が防衛省と折衝したところで、うまくいくとは私は考えられない。ここは市長が行って、政治判断をしっかりと求めていくぐらいの方向性を示して、あらゆるコネを使っていかない限りはできないんじゃないかと私は考えます。こんな全く違う事業をやっていて、そういう予算でどうですかと言ったら、多くの議員が言っていますよ、特別委員会で生活環境部長も言いましたよ、本会議で副市長言いましたよ、何ら違法性がないので妥当である。失礼なこと言うのやめてくださいね、違法性があるかないかの問題じゃないんです。こういう事業をしていく中で決裁をしていく私たち、この事業の市民への説明責任まで背負っているわけですよ。そういう中において、こんなに丸々事業が変わるものに対して、違法性ないから大丈夫ですよというのは私には考えられない。こういうことをやっていくと、市民もですし、これで影響を受けるのは、観光客も、し尿処理の問題出てくるわけじゃないですか、飲食、いわゆる観光産業。それだけじゃないですよ、建設業の仮設トイレというのもあるわけですよ。これは、社会全体に及ぼす影響で大きな内容なんです。国の補助金を使おうか使わないかという、そんな話なんですよ、これ国も困惑していますよ。だからこそ議会としては、この変更案の中身をしっかりと調査するために特別委員会を設置しているわけです。これは、私たちがその事業の予算を決裁したわけだから、それに対する説明責任を果たすために見直し案を知りたいんだというのが私たちの思いですよ。それでも、市の説明というのは的を射ないものだったわけです。だからこそ、ここでしっかりと荷川取案と先ほどもおっしゃいましたけれども、防衛省に持っていくのはどういう案を持っていって、どういう折衝するのか、明快に、短くでいいですよ。私が一番気になっているのは、その見直し案だけ持っていって、それが蹴られたら、この予算なくなるわけですよ。冒頭に言った、そこが一番の問題。となると、最悪伊良部案に戻しますというぐらいのカードを持ちながら交渉に入って、この交渉成立する時間を延ばしていただいて、それでも最終的にちゃんと伊良部案というのもまだまだ頭の中にありますというぐらいの折衝がない限り、この9月30日、防衛省予算なんて見込めないと私は思っていますが、これに関して、ちょっと時間ないので、できるだけ短めでお願いします。 ◎市長(座喜味一幸君)   荷川取案、伊良部の現況案というのは、今防衛省に生きております。この案を経済・技術等を比較して、この案という方向で検討しておりますが、この案で行かせてくださいというようなことでの詳細な制度上、技術上の話が最終的には整理の上、防衛省には認可いただくべきものというふうに思っております。 ◆濱元雅浩君   このことに当たって、せっかく向こうが認可している事業なわけですから、それをやりませんというのを前提で交渉したところで成り立ちませんので、ぜひともそこは検討いただければと思います。  そういうふうにしていくと、荷川取案に変更していくといっても、先ほど言ったように改造というのはちょっと難しいと思います。これは、前処理施設を持った投入施設を造っていくというのが現実的です。しかし、用地はございません、港湾施設用地を使うしかありません。これは、港湾計画決定の令和5年11月というのが見えている、そこを基準にしなきゃいけません。その上で、建設コスト、これ伊良部35億円と言っていますが、荷川取の場合は15から20億円とは言いますが、これ埋立地であるので、環境整備も必要であるということでいくと、コスト的にはそんなに大きく変わるものではございません。ランニングコストも極端に違うものではないと、投入施設と処理施設の違いがある。このランニングコストも、私は環境衛生行政のインフラだというふうにして負担ができる範囲内のものだというふうに考えております。  このようなことを考えた場合、荷川取で造るにおいても、どうせ手続を踏まなければいけないのであれば、この荷川取の隣接地でぜひ下水道に負担をかけないし尿処理施設を建設していただくことが全て丸く収まると私は思いますし、伊良部案に戻すことが今最善だと思っております。ぜひ市長はご検討のほどよろしくお願いいたしまして、私の一般質問を終了したいと思います。ありがとうございました。 ○議長(山里雅彦君)   これで濱元雅浩君の質問は終了しました。  これをもちまして一般質問を終わります。  ここで、今任期をもって勇退を表明されております議員から挨拶の申出がありますので、これを許します。 ◆佐久本洋介君   こういう場をつくっていただいた議長、ありがとうございます。6期24年、伊良部町時代から含めて議員を務めてきました。どれぐらいのことができたか、これはもう自分では分かりませんけど、24年間6期やったということだけでも市民の皆さんがどれだけ支持していただいたか、これは本当にありがたく思っています。よく飽きもせんと6期も応援していただいて、本当にありがとうございます。  一番の思い出は、やはり市町村合併ですね。2005年、平成17年に合併協議会ができまして、座喜味一幸市長も合併協議会のメンバーでした。そこでやはり小さな単位でやっているんじゃなくて、宮古は一つということで、これを標榜して合併を進めてきて、2005年の10月ですか、合併ができました。そして、今本当に宮古島市が一つになっているかなという感じは持っています。最初の頃は、本当に我田引水というか、地域のいろんな面の奪い合いで、非常に議会も混乱しまして、定例会のたびに、あの頃は橋もなかったもんですから、私ども伊良部島から来て、本当にホテルを探すのも大変でした。議会が終わるのが12時ぐらい。そういうわけでホテルを探したり、食事は取らずに寝たりしました。しかし、今はこうしてみんなと一緒に時間も歩調も合わせながらやっていけるということで、非常に宮古島市が一つになったことかなと思っています。  よく今でも均衡ある発展がないということを言いますけど、これは非常に厳しいことだと思うんですね。みんな同じようなものを要求しても、同じようなことはできないと思います。やはり地域は地域で、その地域で特色のあるものを考えていく、これは地域の力でもあるし、また施政者の務めでもあると思っています。同じものばかり要求しても、同じようにはできません。これは、みんなで考えていきましょう。  それから、来月はいよいよ改選の時期です。みんなも頑張ってきましたけど、全く戻ってきてほしくない人もいるとは思っていませんので、みんなで頑張ってください。  これからは一市民として、微力ながらみんなの応援ができればいいかなと思っていますので、座喜味一幸市長にはまた市政を預かる立場として、宮古島市をしっかりつくり上げていってください。  市民の皆さん、本当に長い間ありがとうございました。 ◆高吉幸光君   平成21年11月8日に当選して以来、3期12年務めさせていただきました。今回勇退者が少ないので、このような機会をいただいたんだろうなというふうに思っております。私は、提案型を旨として、議員として務めさせていただきました。最後の2年間は、副議長として務めておりますけれども、コロナ禍の影響でなかなかイベントもなくなり、出ていく機会がなくて非常に残念な思いをしておりますけれども、今はコロナ禍をしっかり皆さんと一緒に乗り切ることが大事だというふうに思っております。  3期12年、佐久本洋介議員の半分でありますけれども、当選したときはまだ30代の38歳でした。現在50歳ですけれども、いろいろ早いというふうな話もありますが、ちょっと身体的なものがございまして、今回早めではありますけれども、勇退ということになりました。  この12年間でやはり思い出に残っていることというのは、市の中というのはこんなにすごく大変なんだなというふうに思ったことですね。その中でもいろんなことを、先ほども提案型と言いましたけれども、ラムサール条約のことも議会で取り上げさせていただいて、成立をしました。また、ブックスタート、今は平百合香議員がやっておりますけれども、これの事業化というか、そういったものも先鞭をつけさせていただきました。また、特に観光問題に関して私はよく取り上げておりまして、またICT関連のものもいろいろやってまいりました。シティーWi―Fi、そういうものも私もいろいろ提案をして、那覇の事例も紹介しながら、市の中に導入できないかどうか、これをずっと進めてまいりまして、今これができてきたことで、観光客もフリーWi―Fiを一部ですけれども、使えるようになりました。こういった積み重ねが観光客100万人の礎にちょっとでもなれたかなというふうに思っております。  もう終わりますけれども、ちょっと就職先も決まっていないので、どこかいいところありましたら紹介願いたいところなんですけれども、任期は11月12日の満了日までございます。  市民の皆様、また支持者、支援者のおかげで3期12年務めさせていただきました。また、議会事務局の皆さんや市職員にも非常にお世話になりました。これからは一市民として頑張ってまいりますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。 ○議長(山里雅彦君)   ほかにはいませんよね。  市勢発展にご尽力、ありがとうございました。  これで本日の日程は全部終了しました。  よって、本日の会議はこれにて散会します。                                     (散会=午後3時45分)...